浅知恵袋

 クラウンローチ(や他の魚)を飼うのに、知っているとちょっとだけ便利かもしれない私の浅知恵を公開するコーナーです。私が考えたものもありますし、他のサイトなどで紹介されているものもありますが、私が実際にやってみた方法だけを載せています。「そんなこと言われなくてもわかってる!」とか、「別に便利じゃない!」とか思われるかもしれませんが、お節介と思ったら読み飛ばしてくださいね。それと、これは便利ですよという方法や、こんなアイデアがあるよというご提案がある方はお寄せください。よほど魚たちに悪影響がない限り、試して紹介させていただきますので。
 皆さんがクラウンローチを飼うのに少しでもお役に立てばと思います。


■100均アクア
 100円ショップにある、アクアに転用できるものをリストにしてみました。かなりあるので別ページにしています。下のリンクから入ってくださいね。

100均アクア

■水をこぼさない点滴水合わせ
 クラウンローチでもちょっと調子が悪そうなときとか、水質に敏感な魚やエビなどを買ってきたときに、いつもよりも丁寧に水合わせをしたいとき、良くやられる手法が点滴水合わせです。ですがこれはなかなか時間がかかるために、水合わせの間の保温のことや、忘れて放置してしまったときに周りが水浸しになるなど、ちょっとやり難い面があります。ですが、なるべくならやりたい点滴水合わせですから、良い方法があると嬉しいですね。ということで、たま尾さんが良いアイデアを教えてくださいましたので、ご紹介いたします。
(※以下、たま尾さんの書き込みを猫丸が掲載用に加筆修正しています。また、図は猫丸が描きましたので、下手くそだとか、そういう苦情は猫丸宛に(笑)
 まず基本的にプラケが上?です(図中では水槽の上の容器)。って言うのは、魚やエビはお店の袋のまま外側を水できれいに洗ってから本水槽内に浮かべます(図中では水槽内の容器)。袋の口を開けてから、中の水がこぼれたり袋が流されたりしないようにダブルクリップや洗濯バサミで水槽枠に挟んで留めます(図にはありませんが、別のプラケなどに移し替えても良いと思います。図はそのように書いてあります)。後で水が増えるのでこの留める時はちょっと上気味がベスト!
 基本的にこれで保温、保冷どちらもOKというか買ってきた魚の入った袋(容器)の温度は本水槽と同じになるので水温調整は当然OKですよね。
 ここで、いよいよ本水槽の水をプラケに汲んで照明器具の上に置きます(図中の上の容器のように、下の容器よりも必ず水面が高くなるようにします)。私はプラケの水がこぼれてもいいように念のため百均のトレーを敷いて保護してますが危ないので照明器具に水がかからないように注意するか、別の安全な高い場所に置いてください。
 これで、上にあるプラケから浮かべた袋に向かって点滴します。この方法だと事前にプラケに汲む水量を考えれば時間を忘れていても下の水が溢れたりしないので忘れっぽい私にはピッタリだと思ってます。
 室温が低いと上のプラケの水温はもちろん下がりますが点滴量はホンの少しなので水合わせ先(図中の下の容器)の水温の変化はほとんど無いと思います。

※以下猫丸の補足です。
 基本的の上記の説明でわかると思いますが、点滴水合わせ自体をご存知ない方のために、補足します。
 上図では、プラケなどの容器のほかにエアポンプに接続するためのエアチューブ、分岐コックを利用しています。点滴水合わせをはじめるには、上図のようにエアチューブの先に分岐コックをつけまして、コックのついているほうを下、ついていないほうを上の容器にセットします。上の容器に入れたエアチューブの先はなるべく容器の底に近いところに設置するようにしてください。そうしましたら、下の分岐コックの先を口で吸いますと、上の容器の水が、チューブの中を通ってきますので、口に近くなってきたら素早く離して、分岐コックの先を下の容器に入れます。そうすると、分岐コックの側から、水が連続的に流れ出るようになります。これがサイフォンの原理(詳しく知りたい方は調べてくださいね(^^;)です。水が出るのを確認したら、分岐コックのハンドルを調整して、ぽたぽたと点滴のように、下の容器に水が落ちるようにしてください。これで点滴水合わせが出来ます。

点滴水合わせをしないといけないことはそれほどないかもしれませんが、なかなか便利な方法だと思います。たま尾さん、情報ありがとうございます。

■もっと便利にプロホース
 振れば呼び水ができて簡単に底砂の掃除ができるという、アクアリウムの底砂掃除器具として定番のプロホースですが、水槽の高さで、水がうまく上がってこなかったり、水槽の中で振ることのできないときなどにはちょっと困ります。それを解消するアイデアをアオさんに教えていただきましたので、それをご紹介したいと思います。
 アイデアの概要は、プロホースの手元の部分から排水側に灯油等を移し変えるためのプカプカポンプを取り付けて呼び水をするということです。
(※以下、アオさんの書き込みを猫丸が掲載用に加筆修正しています)
(1)作り方は簡単ですので、接続した完成品を示します。こんな感じで、接続してください。
(1)接続した完成品
(2)接続部分を抜いたところです。ただ差し込めば締まるような太さのところで、お互いにうまく切って差し込みます。ここが第1のポイントですが、きちんとホース穴の径がはまりそうなものを選んで買ってきてください。差し込むときのコツは接続部分から空気が漏れないように、目一杯ホースを押し込む事です。もし空気が漏れる場合はシリコン材(熱帯魚屋で販売)で塞ぐと良いかと思います。
(2)接続部分を抜いたところ
(3)プカプカポンプを二つ試した結果、一般的に良く見かける、左側のポンプですが、これはあまり良くないようです。右側のようになっているポンプも販売されてますので、コレを使用したほうが便利です。
(3)使えるポンプと使えないポンプ

便利なプロホースをさらに便利にする方法でした。長年飼育しているといろいろな工夫をお持ちですので、勉強になります。アオさん、情報と詳しい解説ありがとうございます。


■底を増やそう!
 誰でも考えることかなとは思いますが、底モノを飼っているだけに、底面積が大きいことは何だか良いような気がするんです。と言うことで、同じ水槽で底面積を増やす方法を考えてみました。別ページで説明しますね。
底を増やそう!

■飼育に必要な水量を調べる
 良くある疑問ですけど、ある水槽に何匹の魚が飼えるのかというのがあります。それに対する答えは、魚の体長によるものだったり、重量だったり、見た目だったり、いろいろとあるのですけど、いろいろな要素が絡み合っている魚の飼育では、単純に決めることは難しいなと感じていました。それで、せっかくパソコンを使っていることですし、それに面倒な計算をしてもらいましょうということで、プログラムを作ってみました。濾過能力とかも考慮できれば良かったのですけど、そこまでは難しかったので、とりあえず入れた魚に必要そうな水量を計算してくれるものです。説明がいろいろと付いているので別ページにしています。
何匹飼える?

■もっと安全にヒーターを
 残念なことですが、ヒーターまわりの事故で水温が異常に下がったり、異常に上がったりして、魚を死なせてしまうケースを耳にしました。以前からヒーターまわりに関してはそういう事故が多かったと思うのですが、それに対する積極的な対策はあまり講じられてこなかったと思います。ですので、私なりにヒーターとサーモスタットをもう少し安全に使用する方法を考えてみました。ただ、こういうことは、メーカーがもう少しきちんと保証してくれるべきだと思いますし、さらなる機器の安全性の向上を強く望みたいと思います。いろいろと説明が長いですので、別ページにします。
もっと安全にヒーターを

■細かい底砂を手に入れよう!
 クラウンローチを飼っていて、彼らがその鼻先を砂に突っ込んで、ホジホジと餌を探す仕草を見るとなんだか楽しくなりますね(私だけでしょうか?(笑)。また砂ごと餌を飲み込んでエラから勢い良く砂だけを出すシーンはなかなか見物です。そんな姿を見るには底砂を目の細かい物にしなければなりませんが、細かい砂というのはちょっと高価だったり、私のように中途半端な地方都市に住んでいると手に入りにくかったりします。それで、身近にあるもので代用できないかと思い、細かい砂を用意する方法を考えてみました。すでにネットではいろいろと情報がありますので、それをやってみたと言うことです。使用感としてはかなり良好ですので、手間をかけたり、時間をかけたりするのを苦にしない方はお試しください。いろいろと説明が長いですので、別ページにします。
細かい底砂を手に入れよう!

■水あわせにメチレンブルー
 新しい魚を水槽に導入するときに行われる水あわせですが、なかなかこれも上手に行かないことがありますよね。しかも、これがうまくいかないと魚が調子を落とすことも多いです。下手をするとその弱った魚から水槽全体に病気が広まってしまったりとちょっと難しいです。ですので、それを少しでも簡単にしようかなと言うことで私が以前から何気なくやっている水あわせを書きたいと思います。どのくらいまで水あわせをしたら水槽に入れても良いのかというのを簡単に見る方法です。ちなみに、本当はトリートメントタンクを用意したりすると良いのですが、そうではなく、水槽に袋を浮かべてやるごく普通の水あわせのときの一工夫です。
 魚を買ってくると大抵、袋に2リットルくらいは水を入れてくれると思います。少ないときにはなるべく多く入れてもらうように頼んでも良いと思います。そして、その袋を水に浮かべるのですが、そのときに袋の中にメチレンブルーを一滴というか、半滴たらすんです。本当にちょっとで良いですよ。あまり入れると魚に悪いですからね。
 すると水が青くなりますよね。あとは時間をおいて飼育水を足してゆく普通の水あわせをしてください。すると、飼育水を入れるに従ってどんどん色が薄くなってきますよね。それで、水の青みがわからないくらいになったら終了です。見た目でわかるのでこの方法だと何回水を入れたっけ?なんて事は考えなくても良くなります。ちなみに、このメチレンブルーには消毒効果は期待しないでくださいね。この程度では、病原菌も病原虫も死なないと思いますので。今までこの方法で特に問題があった魚は居なかったと思うのですが、薬に弱い魚にはやらない方がよいですよ。


■プチ外部濾過器を作ろう!
 外部濾過器、熱帯魚を長く飼っている方は特になんとも思わないのでしょうが、初心者にはちょっと敷居の高い装置です。そして、飼育を始めてからしばらくすると、これを買うかどうか迷い始めることと思います。でも、値段が高い、メンテが難しそう、なんだか大げさな気がする…などの理由で購入をためらうことも多いですね。ということで、外部濾過器の雰囲気だけでも味わっていただこうと思って、自作の外部濾過器を紹介します。って、「自作の方が敷居が高いよ!」なんて思われるかもしれませんが、それはきちんとした密閉型の濾過器の場合。今回はそんな難しいものをやるつもりはありません。工具はハサミのみ。買い物を済ませたら、1時間もあれば完成します。それで、”プチ”なんです。ということで、いろいろと説明などありますので、詳細は別ページにします。
プチ外部濾過器を作ろう!

■浮上性エサの与え方
 浮上性のエサというのは大抵は上層魚や中層魚用のエサなので、クラウンローチに直接あげることは少ないかと思いますが、そんな中に乾燥エサというものがあります。糸ミミズやアカムシをそのまま乾燥させたものや、ブロック状にしたものが市販されています。これは生き餌をあげにくい環境の方の場合、嗜好性の高いえさとしてクラウンローチなどの低層魚に給餌したいエサなのですが、そのまま水槽に入れてしまうとほぼ確実に浮き上がってきます。しばらくすると水を吸って沈むのですが、そのころには他の上層魚にほとんど食い尽くされている場合が多いので困りものです。そこで、そういった乾燥エサを上手に低層魚に与える方法です。(これは掲示板でじゅんさんがアドバイスしてくださったやりかたです)

 まずは左の写真のような台所用のゴミ受けを用意します。これは100円ショップに売っていたステンレス製のもので、編み目の1辺は約2ミリです。ゴミ取りとして使うために網の中心が窪んでいます。ちょうどメキシカンハットのような形をした器具です。今回はこの窪みにエサを入れて、水槽に沈めることにします。
今回用意したエサは左の写真です。乾燥糸ミミズをブロック状にしたもので、熱帯魚やカメのエサとして売っています。これを水に浸して少し揉んでやると水を吸って柔らかくなりますので、それを網の窪みに押しつけます(右写真)。それを窪みを上にしたまま、水槽に沈めます。簡単です。
こんな感じにローチ達が寄ってきて食べてくれました。編み目の大きさもちょうど良かったようで、うまく網の間から糸ミミズが出てきています。また、キョーリンの乾燥赤虫を付属の匙に一杯分詰めてやってみましたが、それもローチ達がつつくと良い感じにアカムシが出てきて、好評なようでした。じゅんさん、アドバイスありがとうございました。このアイデアをあゆみさんが実際に試してくださった時の写真を下に紹介します。ローチがなにやら興味深そうにしていますね。あゆみさん、画像提供ありがとうございました。



■熱帯魚の調べ方
 クラウンローチを飼うという事ばかりでなく、熱帯魚のことを調べるのにインターネットの検索サイトを利用することは良くあります。でも、なかなかうまく思った情報にたどり着けないことが多いですね。私も欲しい情報を手に入れることができずに困ったことが良くありまして、いろいろと検索方法を考えてみて自分なりのやり方を見つけました。私よりも検索の上手な方はたくさんいらっしゃると思いますが、私なりにどうやっているのかということを書いてみたいと思います。ちなみに、一般の検索サイトを利用した場合のやり方です。図鑑系のサイトやアクアリウム用のサーチエンジンで調べたりするのも良い手だと思います。それは簡単ですし、皆さん利用していらっしゃると思いますので割愛します。以下の説明での検索件数などはgoogleでの2003/5/2の結果です。

●魚の名前から調べる
 こんな使い方が一番多いように思います。掲示板などでお勧めの魚ですといわれても、その魚の名前だけで、飼い方はおろか、姿形さえもわからないことも結構あります。そういうときにどうやって調べるのかということです。普通は教えてもらった名前をそのまま入力して検索ボタンを押すんですが、それで見つからない場合があります。まずは、同名の同じ物がある場合は余計なサイトがいっぱい引っかかってきますね。例えば、”オスカー”と入力してみます。検索結果の初めのページに熱帯魚のオスカーは表示されません。その時はキーワードに”魚”とか、”cm”とか、”ヒレ”など追加してみましょう。かなり絞られると思います。次にほとんど引っかからない場合ですが、その時は切り離してみましょう。例えば、”コリドラスアエネウスアルビノ”。これをそのまま入れると1件しか出てきませんが、これを”コリドラス”、”アエネウス”、”アルビノ”とするだけで、かなりの数がヒットします。さらに、発音をそのまま書かれたような場合で、一般名と一文字違うなどといったときですが、ちょっとやっかいです。例えば、”アルタムエンジェルフィッシュ”と入れると1件も引っかかりませんが、”アルタムエンルフィッシュ”と入れるとそれなりに引っかかりますよね。こういう違いがありますので、発音や日本語表記があやしげなところは一文字変えてみるというのも手です。上記を組み合わせて検索すると、意外と見つかるものです。

●分類名からそれに属する魚を調べる
 少し熱帯魚の知識が増えてくるとこの種類にはどんな魚が居るんだろうなんて思い始めます。そういうときは図鑑サイトやアクアリウムサーチエンジンがきちんとまとまっているので便利なのですが、それを使わないでやる方法を書きます。まずは分類名を入力します。ここまでは良くやりますが、それで検索をかけると、たいていの場合、サーチエンジンや有名な図鑑サイトが引っかかってから、その分類に属する魚が1種類だけとかそういうページが引っかかります。その分類に属する魚のリストが欲しいわけですから、これではちょっと面倒です。ということで一工夫ですが、その分類に属する魚を2種類くらい並記します。例えば”ローチ”と入力しますと、熱帯魚のサイトすらあまり出てきませんが、くわえて”クラウン”、”クーリー”なんて入れてみますと、コイ、ローチの仲間を紹介したサイトが結構出てきますので、ローチの仲間を調べることができると思います。

●海外のサイトを使って調べる(魚の写真を探す)
 日本のサイトはかなり情報が充実していると伺いました。情報自体は確かに多いかもしれませんが、あまり有名ではない魚に関しては写真が少ないと感じることがあります。ですので、そういう写真を海外のサイトで探す方法を書きます。各国の語学に堪能なら簡単なのですが、英語ですら得意じゃない私にもできる方法です。
 日本語の一般名だけがわかっている状態からはじめます。それをそのまま入力しても海外のサイトはまず引っかかりません。そうすると普通考えるのはそれを英語表記にすることだと思います。これで、英語が得意なら良いのですが、不得意だと正確に英語表記にするのはなかなか難しいです。さらに、海外では同じ熱帯魚を日本とは別の呼び名で呼んでいる場合も結構ありますし、何よりも英語以外のページでは引っかかりません。ということで、英語表記にできればやってみて、できなければ、この際スッパリ止めてしまいます。ではどうするのかというと、その魚の学名を調べます。学名は世界共通ですので、どの国のページでも引っかかりますし、お魚紹介ページの定番情報ですので、一般名と共に並記されている確率が高いです。ですので、学名で検索をかけます。学名は図鑑などのページを利用するか、日本語で検索をかけても調べられると思います。学名は同じワードが使われていることが少ないので、実は日本語のページを検索するときにも結構有効です。学名で検索して適当なページを見つけ、そこから英語の一般名やその他の国の言葉での一般名を調べます。一般名はタイトルや太字などになっている事が多いのでわかりやすいと思います。ちなみに英語だと”Common Name”などと書かれているのが魚の一般名です。さらに見つけた一般名で検索をかけると、たくさん引っかかりますので試してみてください。例えば、クラウンローチの学名”Botia macracantha”と入力すると、1400件、”Clown Loach”と入力すると、4200件ほどが引っかかります。あとはそれぞれのページに行って、写真を見れば良いですよね。英語のページなら”gallery”とか”photo”などという単語を一緒に絡めても写真が見つかりやすくなります。

簡単に私のサーチエンジンでの検索方法を書いてみました。普段からサーチエンジンをよく使う方にとっては常識的なことだったかもしれませんが、参考になれば幸いです。

■水作エイトにリング濾材を入れる
 手軽な濾過器として有名な水作エイトのお話です。濾過能力もそれなりですし、安いですし、何よりもエアレーションと濾過を一体化できるというのは魅力です。60センチレギュラーでメインで使うのは多少能力不足かと思いますが、魚が少な目なら使えないこともありません。という水作エイトなのですが、大きな欠点があります。まずはランニングコストが高いこと。ウールカートリッジ(交換用ろ材)と活性炭カートリッジを2週間程度で取り替えろとのことです。両方合わせて400円程度ですから、結構な出費です。それともう一つはやはり生物濾過の能力が不足気味であること。なんといっても生物濾過の濾材は物理濾過をかねたウールのみですので、それは仕方のないことでしょう。とはいえ、私はそれで60センチ水槽を何とか維持していたので問題ないと言えば問題ないような気もするのですが…。とにかく、ランニングコストが高いことと生物濾過が弱いこと、この問題を解決するのに生物濾過用のリング濾材を水作エイトに入れてみようと思います。
 ですが、実はウールカートリッジと活性炭カートリッジをとりだしてリング濾材を詰めただけでは、ちょっとまずいことになります。やってみるとわかりますが、泡の出がおかしくなることがあります。ということは、おそらく水の流れもいまいち良くないということでしょう。また、水作エイトは外側のカバー上部の穴と底の穴から水を吸い込むので、その周辺の濾材が半日ほどで黒くなってきます。ゴミが詰まって、せっかくのリング濾材が生物濾過をする前に物理濾過をしてしまいます。これではちょっといただけません。ということで少し改造です。といっても私は不器用なので大したことはやりません(できません)のでご心配なく。なお、以下の説明は水作エイトMを前提にしています。Sもあるのですが、濾材が入る場所が狭いために、あまり量が入らず、リング濾材を入れる意味があるのかどうか疑問なので私は入れていません。でも、やり方は同じですので、興味があればどうぞ。
 まずは準備です。買い物が一つありまして、写真のような、熱帯魚用のウールを買ってきてください。これは200円くらいでしょうか。かなりいっぱい入っていますのでしばらく使えます。
 次に作業です。まずは活性炭カートリッジを取り出します。2週間も過ぎれば、もう吸着濾過の能力も無くなっている頃なので、本当は廃棄なのですが、これを利用します。蓋が付いてますので、それを開きます。そして、中に入っている活性炭の欠片をせっせと取り出します。さて、空の活性炭カートリッジが出来上がったので、これに買ってきたウールを詰めます。またはウールのかわりに割ったリング濾材を詰めても良いです。でも、濾材を割るのは以外と大変なので、私は面倒なときにはウールを詰め込んでしまいます。ウールか濾材を入れたらカートリッジの蓋を閉めます。
 次に、ウールカートリッジの改造です。カートリッジに星形に付いているウール濾材をとってしまいます。引っ張ると簡単に取れますので、プラスチックの骨組みだけを残します。そして、買ってきたウールを円盤状(骨組みの直径に合わせる)にして、真ん中に穴を開け、それを骨組みの内側の天井部分(わかりにくい説明かも。文章下手ですみません。わからないときは掲示板で聞いてください)に張り付けます(接着剤を使ったりはしないでくださいね。とりあえず押さえておくだけで良いです)
 次にウールカートリッジの骨組みに先ほどの活性炭カートリッジをはめ込んで(これで先ほどの円盤状のウールが押さえられるので落ちなくなります)、水作エイトの土台部分に取り付けます。そして、ウールカートリッジの骨組みの間にリング濾材を入れます。上手く入れないとたくさん入らないのできちんと並べて入れた方が良いと思います。また、リング濾材を割るともっといっぱい入りますが、詰めすぎても駄目なようなので程々に。
 リング濾材がいっぱいになったら、買ってきたウールを薄い帯状に延ばしてそれをリング濾材を入れたウールカートリッジの骨組みの外側に巻き付けます。あまり分厚くまくと最後にカバーが入らなくなるので程々に。あとは上部のカバーを取り付けて完成です。外から見るとウールだけしか見えませんが、中にはきちんとリング濾材が入っていますので、生物濾過も少しは強化されることでしょう。
 外側にまいたウールが物理濾過をしてくれるために、結構汚れますので、たまに取り替えてください。ウールを一袋買っておけばかなりもちますよ。
 以上、水作エイトにリング濾材を詰める方法でした。それで、効果のほどですが、うーん、なんと言ったらいいのでしょうか。評価はちょっと微妙…。少なくとも悪くは無かったですので、多少のパワーアップはしているように思っています。買ってきたウールをたまに取り替えればよいですので、ランニングコストはかなり下がります。その点が一番評価できるのではないでしょうか。

■隔離の仕方
 薬浴や水槽の掃除とかの時に小さなプラケなどに魚を移す事ってあります。そんなときのちょっとした一工夫なのですが、円形の容器に入れるようにすると良いようです。ようです。というのは、最近気づいて始めたことなのでもう少しやってみないと結論は出せないかなと思っているからです。
 クラウンローチはいつもよりも狭いところに入れられるとかなり暴れます。特に入れた当初は狂ったように泳ぎ回ることも多いです。少し前に四角いプラスチックのケースに隔離した事があるのですが、はねて飛び出そうとしていました。その様子をよく見ていると、はねるのは決まってケースの四隅、角の部分です。体が上手く引っかかるのでしょう。とにかく必死で逃げようとして暴れます。その時は病気ではなかったのでまだよいのですが、病気の時などに暴れて体力を失ってもらいたくはないですよね。そこで、引っかかりがない円形の容器に入れてみました。洗面器です。そうすると確かに暴れるんですが、いくら泳いでも壁で引っかかる部分が無く、上に向かってはねることが難しいようです。泳ぎ回ることにかわりはないですが、はねないだけまだましかなと思っています。

■体長の計り方
 よく、飼い方指南のHPなどで質問する場合に、体長を聞かれることがありますが、それを正確に計っている方はなかなか居ないのではないかと思います。正確な数値に意味はないかもしれませんが、人間の目は錯覚を起こしやすいのできちんと計るにこしたことはありません。私は1円玉の直径が1センチだと勝手に信じていたタイプの人間ですので(ちなみに計るとわかりますが、1円玉は2センチですよ)。
 ということで、計り方です。捕まえて、まな板の上に載せて定規を当てるのが一番正確でしょうが、そんなことしたくありません。水槽の中にいる状態で計る必要があります。ということで、使うのはプラスチック(アクリル)の小皿です。なるべく平べったい方がいいです。100円ショップに売っているもので十分です。それを買ってきて、中心から同心円を油性マジックで書きます。半径は1センチ、2センチ、3センチ、…と計りたいクラウンローチの長さ分だけ書いておきます。マジックが完全に乾いたところで、小皿を水槽に沈め、餌を小皿の中心に置きます。あとはクラウンローチが食べに来るのを待ちましょう。そして、食いついた瞬間に尾鰭の先がどこにあるかを見れば体長がわかります。頭は餌を食べているので真ん中にあるはずですので、これで測れることになります。くれぐれもマジックが乾いてからやってくださいね。また、溶け出すと困るので、小皿は測り終わったら回収します。

■苔落とし
 水槽を管理しているとどうしても縁を切れない苔。発生を防ぐのはほとんど不可能だと言っても良いと思います。ということで、苔をなんとか見苦しくない程度に収めておきたいと願っていろいろな方がいろいろな方法を紹介していらっしゃいます。私が見たことがあるのは、生物に食べさせる方法、薬物を使う方法、物理的に取り除く方法くらいでしょうか。生物に食べさせるのは、有名なのがオトシンクルスやヤマト、ミナミの両ヌマエビ、イシマキガイ、ブラックモーリー、プレコなどでしょう。薬物は、基本的にお酢の成分がメインのようです。そして、物理的に取り除く方法。多くの方が喚水と共に行っていると思われるのが、水槽面をこそげ取る作業です。私もたまにやりますが、その時に使っている器具を何気なく他の掲示板で言ったときにちょっと驚かれたので、あまり使われていないのではと思い紹介します。
 右の写真のフライ返しです。100円ショップで購入しましたが、商品名は中華返し。これに至るまでいろいろと似た商品を使ったのですが、選ぶときにはいくつかポイントがありますのでそのことを少々書きます。まずは金属製ではないこと。水槽に傷が付きます。なるべく返し面に穴が空いていないこと。穴が空いていると弱くて力が入りにくいです。なるべく、先が真っ直ぐなこと。料理で使いやすいようにとの配慮なのでしょうが、微妙に先の部分が曲線になっているものがあります。柄の角度があまりきつくないこと。柄が曲がっていると、力が入れにくいです。と、特徴をあげると、高価なフライ返しは駄目です。料理に適するように工夫されていますが、水槽面を掃除するには逆に邪魔になります。ということで、100円ショップに売っている安物のフライ返しが今のところ一番優秀でした。

■喚水道具
 水槽を維持していると避けることが難しい水換え作業ですが、何かと面倒な事も多いです。これから紹介するのはその面倒を緩和してくれる道具、ではありません(笑)。水換えのもう一つのデメリットとして、水槽の水温水質の急激な変化によって魚が調子を崩す場合があります。うちでは、クラウンローチがすぐに白点病になるので、喚水をちょっと失敗するとたちどころにわかります。ということで私がやっている方法なのですが、水を抜いて掃除をした水槽に新しい水を入れるとき、ちょろちょろ、ゆっくりと入れていきます。そうすることで、水質の変化も、水温の変化も水あわせの時のように緩やかになるんですが、手で入れるとなんとも疲れます。バケツ一杯の水を1時間もかけて注ぐのはさすがに辛いですので、その時に使っている道具が右の写真です。エアホースにエア分岐用の金具(二股分岐)を付けただけの道具です。どちらも熱帯魚屋さんでもホームセンターでも売っています。合わせて400円程度でしょうか。二股分岐の片方はコックを完全に閉じておきます。さて、これを使って水を水槽に入れるわけですが、サイフォンの原理を使います。カルキ抜きをした水の入ったバケツを水槽よりも高い位置に置きます。そのバケツの中にこの道具を沈めて、ホースの中の空気を全部出します。そして、ホースの両端を左右の手でつかんで水をホースの中に入れたまま、片方の手をバケツの中、片方の手を水槽に入れ、つかんでいる手を同時に離します。すると、バケツの水が水槽に勝手に流れ込んでいきます。あとは放っておけばそのうちバケツの水が水槽に全部入ってしまいます。二股分岐のコックを絞って流量を少なくしておけば、かなり緩やかに水を入れることができますので、水質変化も少なくてすみます。


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