エサ話

 クラウンローチのエサのお話です。クラウンローチは雑食性でいろいろなエサを食べます。ですので、何をやったら食べるかな〜と悩むことはあまり無いように思います。熱帯魚のエサとして売っているもので、食べないエサは無いかもしれません。そのくらい何でも食べますが、やっぱり好き嫌いとか、あるみたいですね。その辺りのことをエサの紹介も含めて書いてみようと言うのがこのコーナーです。

  1. エサについて
  2. エサ紹介
  3. 気になる餌
  4. 餌を効果的にあげる工夫
  5. 生餌からキャットへの餌付け
  6. お願いだから食べて! 〜4ちゃんの餌づけ日記〜

■エサについて
 クラウンローチのエサは大きく分けて、天然物と人工物があります。天然物というのは、そのものズバリのそのままでして、小魚から、小型のエビや小さな虫、ミジンコの類、野菜などですね。それに対して人工物というのはいろいろな成分を練り込んでフレークやタブレット状になっている事が多い飼料です。どちらも一長一短がありまして、天然物は、クラウンローチはもともと自然界に居るわけでして、本来は天然物の餌を食べているので、それに近づけてやることができるという大きな利点があります。ですが、腐りやすかったり、入手が難しかったり、あげるのが面倒だったりと使い勝手がいまいちでして、さらに虫などはちょっと気持ち悪いです(慣れれば問題ないのですが、家族に嫌われたりしますしね(笑))。それに対して人工物はとても手軽です。直接触っても手はそんなに汚れませんし、大きさが均一なので給餌量をきちんと把握できます。その上保存がきくものが多いので、使い勝手はとても良いです。さらに、ビタミンなどの栄養調整がされているものも多いです。その反面いまいち嗜好性が悪かったり、魚が消化できないと言われている小麦粉が入っていたりと、天然物に比べると魚たちにとってはあまりうれしくは無いように思います。

■エサ紹介
 では早速個々のエサについて書いてみます。私が今までに試したエサと、掲示板に寄せていただいた体験談に基づいています。評価やコメントは多分に私の主観を含んでおりますので、それを理解した上でご覧ください。☆の数は5が最高です。★は半分となっています。

※情報提供してくださった方が誰であるかに関わらず、このコンテンツの責任は管理人の猫丸にありますのでエサを買ったのに食べなかったとか、うちではこれは食べるのに…、なんていう苦情を情報提供してくださった方にするのはおやめください。
名称 説明 嗜好性 手軽さ
生き餌 アカムシ ユスリカの幼虫で、赤くてうねうねと動きます。生き餌の中の生き餌、キングオブ生き餌(笑)です。アカムシが嫌いなクラウンローチはあまり見たことがないです。熱帯魚の専門店などでメインのエサとしてやっている場合も多いです。とにかくこれが大好きなようで、よく食べますので、食欲が落ちているときなどには最適ですが、最近は生きているアカムシを入手するのがとても困難です。釣具屋さんに売っているという話も聞きますが、どうなのでしょうか?病原菌など付いている場合もあるようですので、消毒してから使う方もいるようです。これを食べているときのクラウンローチは幸せそうです。 ☆☆☆☆☆ ☆☆★
生イトメ
(糸ミミズ)

(画像提供:キリュウさん)
☆☆☆☆☆ ☆☆★
糸ミミズです。これも赤くて細くてうねうねと動きます。たくさん入れておくと勝手に団子みたいな形になるので、ほぐさないと中の方の糸ミミズが酸欠で死にます。アカムシ同様にクラウンローチがよく食べますし、アカムシに比べると入手も比較的楽ですので、こちらの方が生き餌としては与えやすいかと思います。たんぼなどに行ってとってきても良いですが、きちんと殺菌してからあげてください。
ミミズ こっちは普通のミミズです。熱帯魚屋さんにいくと、両生類やは虫類用のエサとして売っています。また、釣具屋さんでもおがくずの中に入ってうねうねと動いているミミズが売っていますし、庭を掘り返しても結構見つかるでしょう。ただし、ミミズは大きいので小さなクラウンローチには向きません。大きくなると糸ミミズ感覚で食べるようになります。でも、かなり気持ち悪いので水槽に入れるのがちょっとためらわれます。 ☆☆☆☆ ☆☆★
ミールワーム ゴミムシダマシの幼虫です。茶色くて節があってかなり気持ち悪いです。小型ほ乳類やは虫類のエサ用に売っていますので、ペットショップで入手できます。が、これは水槽に入れない方がいいです。クラウンローチは興味を示していましたが、なにせ3センチくらいの長さがありますし、それなりに太いですし…。適度に動きますし。コメントしているだけで体がかゆくなりそうです。ということで、他に餌があるのであれば、わざわざこれをやる必要はないと思います。 ☆☆★
サカマキガイ 夜投入して、朝生存を確認しましたが、仕事が終わり夕方帰宅すると殻だけになっていました。メダカ水槽に出張をお願いしようかとマジで思いました。(情報提供:neko=^_^=さん)
ブラインシュリンプ とても小さなエビです。卵の状態で売っているので、それを塩水で孵化(”湧かす”という)させ、それを取りだして与えます。よく、稚魚のエサ用として売っているので入手は簡単です。普段用の餌としては面倒ですし、これをあげる必要性は感じないのですが、調子を崩したりして、餌食いが悪いときなどはかなり重宝します。 ☆☆☆☆☆
キュウリ 野菜のキュウリです。オトシンクルス用にあげてみたのですが、クラウンローチもちょっとつついていました。食べているのかどうかは疑問でしたし、すぐに飽きたようですのであまり好きではないようです。 ☆☆☆
菜の花 菜の花です(笑)これでも一応クラウンローチは食べたそうですが。プレコも興味は持つみたいですが、他の魚は興味すらないようです。(情報提供:プレさん)
ほうれん草
(画像提供:とらりんさん)
☆☆☆ ☆☆☆
猫丸は使ったことが無かったのですが、とらりんさんに餌の情報を教えていただきました。以下、とらりんさんのコメントです。

人間が食べるのと同じでゆでたもの。結構好きみたいです。ビタミン補給にいいかと。ひもでくくって24時間以内に引き上げるのが肝心です。プレコに用いる人多いとの書籍情報です。
ご飯つぶ 茶碗から2〜3粒投入しましたら、興味があるのかつついてました。朝になったら綺麗に無くなっていましたが、エサが無ければ食べてもいいかな…。って感じでしょうか。(情報提供:neko=^_^=さん)
半生き餌 クリーンアカムシ
(冷凍アカムシ)
☆☆☆☆☆ ☆☆☆
生きたアカムシの入手が困難なので、その代替物として売られています。アカムシを袋ごと冷凍したものから、小分けのブロック状にして冷凍したものまでありますが、個人的にはブロックにしたものの方が使いやすいです。これも生き餌のアカムシと同様によく食べてくれます。クラウンローチはかなり好きみたいです。これをあげるときは凍ったまま水槽に入れない方がいいです。一度外で溶かして結構な水分が出ますので、それを切って与えた方が水を汚さないでしょう。
クリーンミジンコ
(冷凍ミジンコ)
冷凍アカムシと同じように、ブロック型に小分けされて売っています。生きたミジンコは魚の良いエサですが、なかなか入手が難しいので、手軽に与えられるようになっています。
投入すると「エサは何処だ!」と奥のほうからワラワラ出てきます。でも、固まりのうちはいいのですが、つつく度に崩れていきます…。崩れて水中を漂うミジンコは、同居のランプアイもあまり見向きはしませんが、フィルターのスポンジに張り付いたミジンコを食べている食いしん坊のクラウンローチがいます。(情報提供:neko=^_^=さん)
(冷凍ブラインシュリンプ) 冷凍アカムシと同じように、ブロック型に小分けされたもの、1枚の板になったものなど売られています。ブラインシュリンプは卵から孵化させて与えることが多いですが、それは結構面倒なので、このような形で売られているようです。
かなり嗜好性が高く、クラウンローチ含めいろいろな魚が食べてくれるそうです。(情報提供:プレさん)
☆☆☆
ひかり
ビタミン赤虫
(乾燥アカムシ)
これも生きたアカムシの代替物ですが、こちらは乾燥させてあります。ちょっと湿ったパリパリ感がありますので、お菓子のベビースターの微妙にふやけた感じです(笑) 半生き餌とはいえ、フレークフードのような感覚でしょうか。あまり気持ち悪くないですので、虫が苦手な方でも大丈夫かなと思います。もちろん動きません。ただ、クラウンローチの嗜好性は冷凍や生き餌ほどではないのがちょっと寂しいです。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
GEXパックDEアカムシ
(アカムシ加工品)
以下、neko=^_^=さんと、とらりんさんに餌の情報を教えていただきました。お二人の水槽で、餌をやったときの反応が違うのですが、どちらも参考事例になると思いますので、そのまま両方とも掲載します。かなり状況が違うことからも、この餌は、魚ごとの好みや、組み合わせる餌など、水槽の状況によって好き嫌いが分かれる餌であるように思います。(ですので、嗜好性に関しては評価をしないでおきます)

●neko=^_^=さんのコメント
何故か、誰も食べません(T_T)
食いしん坊のメダカの水槽に入れても反応が無く、メダカ水槽のミナミヌマエビも手を出さず…、スネール(ヒラマキガイ)だけが喜んで集ってます。

●とらりんさんのコメント
柔らかい半生エサです。指で簡単にほぐれて、ほぐしたものを落とす(2mm程度に細かく砕いて投入したらすぐに沈みます)と全ての魚たちがどよめきました。沈降がはやくラスボラ達が底まで追いかけていきます。かなり乱戦になります。
半生と表示してある割に、紙袋+ビニールと手軽な包装です。薬の瓶に入れ替えて使ってます。
(画像提供:とらりんさん)
☆☆
テトラガマルス
(乾燥エビ)
5ミリ程度のエビを乾燥させたもので、カメのエサとして売っているものを私は使っています。桜エビみたいなので、良い出汁が出そうです。これを適当に潰してやってみましたが、いまいちでした。理由は水面に浮くからです。水面まで食べに来るローチには良いのですが、わざわざこれをやらなくても。という感じです。 ☆☆ ☆☆☆☆
テトラクリルE - -
凍結乾燥させたクリルだそうで、その分、匂いなどもあまり失われないのかもしれませんね。私は乾燥クリルとか、乾燥エビしか使ったことがないので、どの程度違いがあるのか、気になるところです。
 以下、SPEED★KINGさんに、餌の情報を教えていただきましたので、そのまま使用感などを掲載させていただきます。
●SPEED★KINGさんのコメント
 乾燥クリルです。少量の缶でも1,000円近くと、値段がやや高いのが難点ですが、我が家では人工飼料を好まないレオパードクテノポマ専用として赤虫と併用で与えています。細かくちぎったものをローチが水面近くまで食べに来ます。かなり好評なようで、食べ残しなどは出ないようです。
クリル これも乾燥させたエビです。よく大型肉食魚のエサとして売っていることが多いので、上のテトラガマルスとは区別してみました。これもあまりクラウンローチはお好みではないようです。やっぱり食べにくいのかもしれません。(情報提供:プレさん) ☆☆☆☆
チャオ
(乾燥糸ミミズ)
糸ミミズを乾燥させて1センチ角ぐらいのブロック状に固めたものです。あげるときは水槽の壁に押しつけて水を含ませてからのほうが良いです。これもクラウンローチは好きみたいですがそれほど大好物という感じでもないです。生き餌の糸ミミズに比べると嗜好性は落ちます。 ☆☆☆ ☆☆☆
ブラックタイガーエビ
(ボイル)
よく天ぷらとか、エビちりなんかに入れる人間の食用エビです。それのボイルした物を上げたそうです。
「飼い主のつまみのために処理(下茹で)されたブラックタイガーの破片!気づいたローチたちが奪い合いしていました。まるで、鳩舎に入れたミミズのような奪い合いでした」とのことでした。(情報提供:neko=^_^=さん)
うどん 人間の食用のうどんです。大部分が小麦粉で、あとは塩です。「飼い主の残りですが、かじってました…。結構人気がありそうでしたね。塩分が気になりましたが」とのことでした。猫丸の個人的な意見ですが、小麦粉は市販されている魚のエサにも入っているので、悪い物ではないと思いますが、魚が消化できないと言う話も聞いたことがありまして、エサとして良いのかどうかは、確実なことはわかりません。また、塩分含め、人間用の食べ物にはいろいろな物が含まれていますので、それには十分にお気をつけください。(情報提供:neko=^_^=さん)
乾燥コーン 乾燥させたトウモロコシです。コーンスープに入っていた物をあげたそうです。意外にもクラウンローチは中身を食べるそうです。でも、あげるときにはくれぐれも他の調味料とかが混入しないように気を付けたいところですね。(情報提供:プレさん) ☆☆☆
浮上性人工餌 メダカのエサ
ポピー
メダカ用のエサです。黄土色で1ミリくらいの顆粒状になっています。浮上性なので水面にある間はクラウンローチが食べることはまず無いです。ですが、このエサは沈むのが早く、さっさと水底に行ってしまいますのでそこをクラウンローチが拾って食べています。嗜好性はそれなりです。落ちた餌を食べるなんて、スカベンジャーの本領発揮と言うところでしょうか。 ☆☆☆★ ☆☆☆☆
テトラミン 言わずとしれた熱帯魚のエサの超定番商品です。体に悪そうなカラフルな配色で、初めて見ると本当に与えて良いのかどうか迷います。薄い板状になっていて、とても浮上性が高く、いつまでも水面に浮いています。その上、落ちるのも遅いです。クラウンローチはあまりこのエサには興味がないらしく、落ちてきても無視する事が多いです。底に落ちたら一応食べているようですが、それほど好きではないように思います。 ☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラミンプロ 猫丸は使ったことが無かったのですが、とらりんさんに餌の情報を教えていただきました。以下、とらりんさんのコメントです。

丸くてにおいの薄いフレーク。食べる側より、エサをやる側を意識したとしか思えない(女の子むき)代物です。魚たちにあまり気にかけてもらえません。(画像提供:とらりんさん)
☆☆ ☆☆☆☆
テトラカラー 上層魚用の色揚げエサです。ほとんどテトラミンと外観は変わりませんし、浮上時間も同じです。エサの食い付きも、ほとんど違いは見られませんでした。 ☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラプランクトン 一応、上層魚であるカラシン用の餌なので浮上性の方に入ってますが、結構早く沈むので沈下性の餌のようにも思います。ポピーと同じく、沈んでしまってからは結構食べていたようです。上層魚用の餌なので、混泳水槽では主に上の方で消費されることが多いようです。(画像・情報提供:梓尤稀さん) ☆☆☆★ ☆☆☆☆
テトラデリカ フレークとブラインシュリンプを混ぜ合わせた餌とのことで栄養バランスを取るのによいらしいです。基本的に上層魚用の餌なので、クラウンローチにはあまり向かないので食いつきはあまり良くないようです。(画像・情報提供:梓尤稀さん) ☆☆☆ ☆☆☆☆
ニュートラフィン
マックス
猫丸は見たことが無かったのですが、キリュウさんに餌の情報を教えていただきましたので、その情報を載せます。以下、キリュウさんのコメントです。

 うちのクラウンローチは「ニュートラフィンマックス」という餌も食べてくれます。結構好きなようです。浮上性ですが、すぐ沈みます。
(画像・情報提供:キリュウさん)
☆☆☆ ☆☆☆☆☆
テトラベジタブル
スティック
中・大型熱帯魚用の野菜食です。7ミリくらいの長さの棒状になっています。色は抹茶色で、いかにも野菜って感じがします。水に入れると浮きまして、水を吸ってすぐに柔らかくなります。更に水を吸うと沈んでいきます。ローチの嗜好性はまあまあのようです。浮いている状態でも食べに来ますし、沈んでからも食べていますが、他のエサがある場合には後回しにしている感じです。 ☆☆☆★ ☆☆☆☆☆
カメのえさ
コロナ
カメ用の餌で、7ミリくらいのドーナツ形をしています。水槽に入れると浮きますが、しばらくすると水を含んで柔らかくなり、沈みます。うちのポチ君はこの餌が大好きみたいで浮いているときにわざわざやってきてつついていますが、他の3匹は無視します。好き嫌いの分かれる餌なのかもしれません。もともとカメの餌ですのでわざわざあげる必要は無いと思います。 ☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ひかりクレスト
ディスカス
ディスカス用の餌です。一応浮上性にしましたが、すぐに水を吸って沈みます。かなり喰いつきはよいように思います。バラバラになるのが早いので、いつの間にか無くなっている事が多いです。またタブレットに比べると粒が小さめなので、分けてあげられるので便利です。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
熱帯魚の餌
紅の粒
試供品としていただいたのですが、クラウンローチにこれを与えなくても、という感じです。他のテトラミンなどの浮上餌と同じように良く浮きます。また粒が小さいためになかなか沈みませんので、クラウンローチにあげるのにはそんなに適しているとは思えません。 ☆☆☆ ☆☆☆☆
沈下性人工餌 クハラ
めだかのえさ
水流に巻き込まれスグに沈んでいきます。投入するとワラワラ出てきますね。底のほうをつついて回りますが、何せエサが見えないので満足しているのかどうか判りません。(情報提供:neko=^_^=さん)
ひかりクレスト
コリドラス
ボタン電池のような形で、濃い緑色です。すぐに沈んでいき水底でふやけて餌になります。もともとコリドラス用の餌ですが、底棲魚の主食となっている事が多いようです。たまに慣れるのに時間のかかるローチも居ますが、おおむねよく食べてくれます。慣れてくると、まだ硬いうちからつつくのでカチカチと音がすることがあります。他の沈下性の餌に比べると多少硬めです。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラコリドラス これもボタン電池のようですが色がオレンジです。ややゆっくり沈みます。ちなみにこれを食べると糞がオレンジ色っぽくなります。これも問題なく食べてくれますので、良い餌だと思います。コリドラスよりもパキスタンローチの方が好きだという場合もあるようです。(画像・情報提供:梓尤稀さん) ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
チャーミーコリドラス 星形とか、子供が喜びそうな形に整形してある餌です。形をローチ達が識別して喜んでいるかどうかは不明です(笑)。とりあえず、普通に食べてくれるので問題ないですが、私は上記二つに比べると嗜好性が今ひとつな印象がありました。といってもよく食べる部類には入りますのでクラウンローチのエサとしては問題なさそうです。それと結構早く崩れるので餌が散らばるような気がします。でも散らばる方が食べやすいのかなとも思ったりします。どっちなのでしょう? ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
ひかりクレスト
キャット
薬の錠剤のような形をしたオレンジ色の沈下性のエサです。元々は底棲肉食魚用のエサですが、すすめられてやってみたところ、かなりすごい食い付きでした。水にもすぐに解けて柔らかくなるために、ローチ達も嬉しそうにつついていました。タブレットフードの中では一番嗜好性が高いように感じました。(画像提供:梓尤稀さん) ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆☆
ひかりクレスト
プレコ
プレコ用のタブレットフードです。ひかりクレストコリドラスと形も色も似ていますが、大きいです。割って与えるのが基本らしいのですが、だったら初めからその大きさで作って欲しいものです。クラウンローチにはいまいち不評なようです。食べには来るのですが、どうにも好きじゃないみたいで少し食べてはどこかに行って、また戻ってきて…。という感じになっていました。まあ、プレコ用の餌ですので仕方ないですけど。 ☆☆☆ ☆☆☆
チャーミープレコ 潰したおにぎり型をした餌です。面積としては、コリドラスタブレットよりも広い感じですが、これも割って与えることが多いように思います。クラウンローチも食べることは食べますが、別にこれでなくても良いような気がしますので、たまに気分を変えるために消費したりしています。 ☆☆☆ ☆☆☆
セラ
プランクトンタブズ
底棲魚用に作られたタブレットフードです。緑色で錠剤のような形をしていてすぐに沈みます。他の底モノ用の餌と同じように使えますが、餌の成分はスピルリナやプランクトンとのことで少し違っているみたいです。餌食いの方はかなり良く、クラウンローチがすごい勢いで食いついています。ただ、難点としては、値段が非常に高いことです。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
らんちゅう
ベビーゴールド
らんちゅう飼育用の餌です。濃い茶色の小さな粒です。もった感じ重いので、結構比重が高いようです。らんちゅうが底の方から餌をとる金魚らしいので、沈下するように出来ています。そのためすぐに沈んでいくのは良いのですが。少し硬いようで、うちでは他の沈下性の餌と一緒にあげると、後回しにされているように見えます。でも、問題なく食べてくれるようですし、値段が安いのは魅力です。 ☆☆☆★ ☆☆☆☆☆
らんちう貴族
Type:D
(成魚用)
小麦粉を使っていないとのことで買ってみました。大きさは、らんちゅうベビーゴールドよりも一回り小さい粒状です。すぐに沈みます。硬さもそれほどでもなく、結構すぐに崩れるようですが、大体の魚が一口で食べられるようで、魚たちにはかなり好評です。餌食いもキャットほどに飛びつくわけではありませんが、良い部類に入ると思います。値段が安いのも、良いのですが、一つの袋が多いので、劣化がちょっと心配です。もう少し小分けで売って欲しいなと思いました。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
GROW
(小型魚用)
小麦粉を使っていない餌のお話をしたときに教えていただいた餌です。上のらんちう貴族を出しているところと同じメーカーの製品です。クラウンローチに使われていないので評価は出来ませんが、以下、他の魚に使用されているたま尾さんのコメントを転記します。
 餌の粒は細かめで水に入ると結構早く沈み始めますが沈む速度はゆっくりです。匂いはエビの香りが強い感じで食いつきはいい方だと思います。(画像・情報提供:たま尾さん)
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コメット
コリドラスのエサ
猫丸は見たことが無く、使用感もわからないのですが、キリュウさんに餌の情報を教えていただきましたので、掲載させていただきます。以下、キリュウさんのコメントです。

8グラム入りで、縦幅が大きく、横幅がせまくて、硬くて上手く割れません。ためしにあげてみましたが、クラウンローチにはすごい不評!あまり食べない部類です。もしかしたら、うちのクラウンローチがコリタブを食べないということもあるのかもしれません。
☆☆☆☆☆
チャーミーチップス 一応沈下性のところに入れましたが、これは留守番フードのように、壁に貼り付けて使うエサのようです。特に底モノ用とか魚種を指定しているわけではなく、とりあえず、食べてもらいたい魚の生息深度に貼り付けて使うという事のようです。プレさんのところでは、エサとして認識されていないとのこと。あまり嗜好性が良くないそうです。(情報提供:プレさん)
テトラタビミン 猫丸は見たことが無く、使用感もわからないのですが、RKOさんに餌の情報を教えていただきましたので、掲載させていただきます。以下、RKOさんのコメントです。

見た目は緑っぽい茶色(植物質メインらしい)で、細かいフレークを錠剤状に固めたものです。
水に入れるとすぐ沈み、その後ふやけたフレークが少しづつ剥がれていきます。フレークの大きさはテトラミンの容器の底に溜まっているフレーク屑ぐらいです。
我が家では上層の魚用にテトラミンを与えていますが、タビミンはほとんど相手にされず、結局3分の2程捨ててしまった記憶があります。
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テトラモンスター 猫丸は使ったことが無いのですが、RKOさんに餌の情報を教えていただきましたので、掲載させていただきます。以下、RKOさんのコメントです。

基本的にひかりキャット(以下キャット)と比べてです。大きさは一回り小さい。においは弱め。なんとなくカメの餌っぽい。水没後は「キャットと違い膨張しにくいので内臓負担が少ない」と言われているように、なかなか崩れない。
我が家の魚達の反応は、キャットは「喰らう」、これは「食う」(ニュアンスの違い分かるかな?)と言う感じ。
今現在の総合的感想は、微妙です(^^;)食べてくれない訳では無いのですが、私は「ひかりキャットの代わりに使う?」と聞かれれば、ノーです。元々対象魚が違いますし、まだまだ時間をかけて様子を見たいと思います
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チャーミーギャング なかなかすごい名前の餌です(^^; ナマズ類と、底棲肉食魚用の餌とのことですので、そういう迫力のある名前にしたのかなぁと勝手に予想していますが…。
 さて、餌のほうですが、2センチくらいの長さのスティック状で、キャットと、コリタブやプレコタブの中間くらいの固さかなぁと思います。臭いもそれほど強くない印象です。それでも、ローチは最初から反応していましたので、嗜好性はまずまずあるように感じました。ちょっと固めなので、少し音を立ててガリガリかじる感じの食べ方です。大きなローチはそのまま持ち去って、端から食べていましたが、小さいローチにはそれは無理なようで、途中をかじっていました。水に溶けて崩れてくると、他の上層魚なども食べていました。この餌を与えてから糞の感じが少し変わりましたので、大型魚向けということで、成分が調整されているのかもしれません。うちでは、普段の餌のアクセント的にあげるようにしています。
☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
川魚の主食 本来は日淡用のエサのようですが、アカムシ、ミジンコ、糸ミミズの成分が入っているとのことで、買ってみました。生餌ですと、これらはかなり嗜好性が高く、栄養価もあるので、よく使われるエサですし、それが人口餌としてあげられるのであればかなり良さそうに思いました。
実際にあげてみた限り、嗜好性もかなり高いようで、人口餌にすでに慣れている個体ばかりですが、特に慣らす必要も無くあっさりと食べてくれました。また成長に関しても特に問題ないようです。
粒が細かいので、中にスプーンが入っていてそれであげるようになっています。それが多少面倒といえば面倒ですが、手が汚れないので逆にスマートかもしれません。またしばらく使ってみて、成長度合いなども見ていきたいと思います。
☆☆☆☆ ☆☆☆
エーハイム
リッチクランブル
エーハイムといえば、もうフィルターメーカーとしか思っていませんでしたので、まさか餌まで作っていたとは、思いもしませんでした。本当に色々とやってるんですね。こんな猫丸ですので、この餌を見たこともありません。教えてくださった、SPEED★KINGさんが書いてくださった、餌の情報を掲載させていただきます。
●SPEED★KINGさんのコメント
 器具などがやたらに高いというイメージのメーカーですが、ネットではかなり安く購入できます。テトラディスよりも粒が小さいので、幼魚サイズのローチでも食べられる大きさです。個体にもよりますが、我が家では概ね食べてくれるようです。
 ただ、テトラよりも色も匂いも薄いので、ややインパクトに欠けます。おそらく、それらのディスカスフードと混ぜて与えると残ってしまうかも知れませんが、この餌のみを与えると残さず食べるようです。
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ひかりクレスト
ディスカス
SPEED★KINGさんにご紹介いただいた餌なのですが、考えてみたら私もやったことがあるなぁと思い出しました。しかも、何かのときにもらった試供品の同エサです。SPEED★KINGさんが、「粒が小さく、食べやすい大きさです。かなり好評で、食べ残しなどは一切出ないです」とのことですが、私の感想も概ね同じで、確かに良く食いつくエサでした。ただ、ディスカス用だけあって、やっぱりちょっと高価なんですよね。その点が少し厳しいですが、最近は、ネット通販なんかでも結構安く売っているようですね。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆

 これを見ると、通常あげるエサとしては、コリドラス用のエサならだいたいどれでも良いようです。たまにアクセントを付けて生き餌などをあげると良いと思います。
 現在私が与えているのは、メインがヒカリクレストコリドラス、上層魚用にポピーです。基本的にこの二つだけです。あとは冷凍アカムシ(手に入れば生)を前は頻繁にあげていたのですが、生アカムシが手に入らなくなったので、たまのおやつや、餌食いの悪いときとかにあげるようにしています。

■気になる餌
 私はあげたことがないのですが、BBSで伺ったり、他のサイトで話題になっていた餌を紹介します。
おとひめ これもらんちゅうとか、大会用金魚などの餌として有名なようです。探しているのですが、キロ単位で販売しているのしか見つからず、小分けの場合には通販で、それも送料などを考えるとちょっと高いのでしり込みしています。
ひかりクレスト
シクリッド
BBSで教えていただいた餌です。コリドラスと混泳しているとどうしてもクラウンローチが餌を先取りする傾向がありますが、コリドラスにも上手く行き渡る大きさと沈み具合なのだそうです。私もそういう環境なので一度試してみたいと思っています。
テトラバイタル ゆっくりと沈下する餌ですのであげれば食べそうです。持っていたのになせあげなかったのか、今思うと不思議です。いろいろとビタミンなどの強化がされているとのことですので、メインフードの補助にあげたら健康になるかななんて思っています。
スピルリナ 高蛋白だとか、ビタミン、ミネラルが豊富だとかいろいろ言われてるスピルリナです。CRSなどの色揚げ効果があるとのことで、使っている方も多いようです。上で紹介した人工飼料にも成分として混ぜ込んであるものもあります。ちなみに人間用の錠剤ですので、薬局などでも売っているようです。でも、これはもう少し調べてから、やってみようかなと思っています。

■餌を効果的にあげる工夫
 餌をあげるとどうしても強い個体が多くの餌を独り占めする状況が出てきます。それを見越して多く入れると今度は餌が残ったり、水質悪化を招きやすくなりますので、避けたいところです。また、クラウンローチと混泳することが多いコリドラスなどともうまくバランスを取ってあげたいところですね。効率的に餌をあげる工夫をいくつか紹介したいと思います。

●餌を複数の場所に落とす
 餌を一カ所からあげるのではなく、いくつかの場所に分散してあげると行き渡りやすくなります。

●餌を砕く
 細かい餌はよいのですが、タブレットフードのような大きな餌はあらかじめ砕いてからあげると、一つの餌を強い個体が独り占めするようなことが無くなるので、良いと思います。

●時間帯で分ける
 これはコリドラスなどとの混泳のときの工夫ですが、基本的にコリドラスとクラウンローチですと、クラウンローチの方が餌取りがうまい場合が多いです。ですので、コリドラスに餌が当たっていない様子の時には、消灯後に餌を落とすと良いようです。コリドラスは暗くても髭で餌を探して食べますが、クラウンローチは暗くなると基本的に寝てしまうので、その生態を利用します。

■生餌からキャットへの餌付け
 クラウンローチの人工餌の主食としてひかりクレストキャットを与えておられる方が多いと思いますが、生餌からキャットに慣らすための方法につきまして、チヌさんがまとめてくださいましたので、それを掲載します。基本的にチヌさんにいただいたメールを引用させていただきました。その間に、青字で書いてあるのが猫丸の補足説明でして、私の経験とか掲示板で以前に伺ったことがあるお話などを足してあります。(チヌさん、掲示板でこれまでに餌付けの情報を教えてくださった皆様、ありがとうございます) 以下、チヌさんに送っていただいた文章です。


  ひかりクレストキャットは、クラウンローチ、その他諸々の魚に好評な餌の一つです。人工飼料としては嗜好性が高く、多くの魚が飛びつく餌で、クラウンローチもその例外ではないのですが、輸入されるクラウンローチは、そのほとんどがワイルドモノで、中には、すんなりとは餌付かない個体もいるはずです。今回は、餌付けというところから、一歩踏み込んで、「冷凍赤虫は食べてもキャットまでは…」という場合についてまとめてみました。
 キャット等の人工飼料以前に、赤虫やブラインなどといった生き餌も食べない場合は、餌付けのコラムを参照してくださいね。あるいは、体調や水質が悪くて、餌どころではないかも知れません。そういった場合は、病気や水質のコラムを読んでください。あるいは、掲示板で相談してください。
 能書きが長くなり過ぎましたが、キャットへの餌付けは掲示板の皆さんのご意見もまとめますと、3つ挙げられます。

(1)出し汁作戦
 やり方は至って簡単、冷凍赤虫を、まず水槽の蓋の上にでも置いて解かします。その際に、キャットを赤虫の上に何粒か置きます。こうして、少し臭うかもしれませんが、冷凍赤虫が解けるのを待ちます。赤虫が完全に解け切るより先に、キャットが少しふやけて、赤虫のにおいが鼻に付く位になったら、水槽へ入れてください。赤虫の臭いが移ったキャットに、クラウンローチが興味を示してわらわらと…。というのが、理想図です。これを繰り返して、だんだん慣れてくれば、素(アカムシの匂いを付けていない)のキャットを与えてみる、という方法です。
 赤虫を解かす際、水槽の強い照明の下にでも置いて手早く解かすのが、部屋に置いてぼんやり解かすより、根拠もないですが、個人的に良いと思います。あと、臭いをしっかり移そうと思って、赤虫が完全に解け切るまでキャットを浸しておくと、水槽に入れた際にバラバラになってしまい、水は汚れるわ、クラウンローチの眼には見えないわ、あまりお勧めしません。ちなみに、逆に、赤虫にキャットの臭いを移そうとして、赤虫の塊の上にキャットの粉をまぶした事もあるのですが、あまり効果は無いようでした。といいますか、赤虫の臭いに、キャットの臭いはかないませんでしたね。

 クラウンローチはアカムシの匂いに食欲を刺激されている様子なので、それを利用しようという方法です。冷凍アカムシのほかにも、冷凍イトメや、冷凍ブラインシュリンプなどで実践されている方のお話も伺ったことがあります。冷凍餌を解凍したときに出る汁に生餌の匂いがついていればよいようです。

(2)すり替え作戦
 (1)の方法がかなりお勧めなんですが、色々と手間がかかります。また、キャットを与えた後、赤虫は?なんて資源面?の問題もありますので、手っ取り早いのが、このすり替え作戦。大型魚にはよく用いられる手法です。一日中、隠れ家にいる様なクラウンローチには向きませんが、飼い主の姿を見ただけで餌だと寄ってくるラテン系?のクラウンローチ向けの作戦です。
 毎日毎日、同じ場所から赤虫を与え、クラウンローチに”落ちて来るもの=餌”と認識させます。ある日、いつもの様に寄って来た所にキャットを落とせば、反射的に喰らい付く、という事です。”落ちて来るもの=餌”と認識させるというのは、他の餌付け法においても重要なところですので、やはり、餌付けの為といって、餌を抜いて空腹にさせる、というのは、あまりお勧めできないような気がします。

 餌を同じ場所から落とすということで、条件反射的に餌に食いついてもらうという方法です。他には、餌をやる前に必ずガラスをコツコツと叩いてからあげるという方もいましてそういう方法でも、餌が来ることを覚えさせておけば、このすり替え作戦が使えると思います。また、餌を水面に落とすとなかなか気づいてくれず、底に到達する前にどこかに流れてしまうこともありますが、底の近くまで届く適当な筒を入れて、その筒の中に餌を入れてやることで、底の狙った場所に餌を到達させるという工夫をされている方もいます。

(3)大食堂作戦
 一番お勧めですが、これは水槽に余裕が無いとできないかもしれませんね。既に、キャットに餌付いた魚たちを多く泳がせた水槽に、キャットを食べないクラウンローチを混泳させるという手です。私自身、クラウンローチは、餌食いの良い小〜中型魚と混泳させていたら、何の苦労も無く、顆粒状飼料から、フレーク、キャット、プレコ用・コリドラス用タブレットまで食べますし、近縁なレッドフィン・ボティアも、アフリカンシクリッドと混泳させて、何でも食べますね。ただ、混泳させるだけあって、やはり、混泳に伴うリスクというものもありますし、キャットを食べるからといって、あまり大きな魚と混泳させる場合には、ローチ側と、混泳相手のサイズや、性格のバランスをよく見積もってからにしてあげてくださいね。

 他の魚が食べていると、それに釣られて、というか負けまいとして食べ始めることは、結構見かけますので、水槽に余裕があれば、この方法は有効だと思います。ただ、新しく連れて来た子は、水槽に慣れていないですので、他の魚に圧倒されて引っ込んでしまうようでしたら、ちょっと難しいことになると思います。でも、物怖じしないで食べる性格の子でしたら、かなり有効だと思います。

 長くなりましたが、ここら辺が、皆さんが多く言われる餌付け方でしょうか。もちろん、これで餌付かないような頑固者もいるかもしれません。粘り強くやるか、もう、冷凍赤虫でいいや、それは飼育者の自由ですよ。


以上、チヌさんがまとめてくださいました。キャットをはじめ、人工飼料に餌付いてくれるとかなり飼育も楽になりますので、どうしても餌付かないで困っている場合には、参考にしていただければと思います。


■お願いだから食べて! 〜4ちゃんの餌づけ日記〜

●2003/5/31
 雑記帳にも書きましたが、ワイルド(小さいときに採取されたのではなく、少し大きくなるまで野生で過していた)のクラウンローチを買ってきまして、熱帯魚屋の店員さん曰く、「生き餌以外食べないよ」とのことでしたが、もしかしたら食べるかも。なんて思って、とりあえずエサをやってみました。そしたら、見向きもせず。フレークフード3種、コリタブ2種、乾燥糸ミミズも、乾燥ヨコエビも、もちろんカメのエサも食べません。どれも、家にいるローチ達は入れた途端に群がって喜んで食べるのに。試しにすりつぶしてもみましたが、完全無視です。そこで、仕方無しに、ショップで少し買ってきたイトメを入れてみたら、「仕方ねぇな、食べてやるか」って感じで食べるんです。キィィ!なんて生意気な奴なんでしょう。なんとなく、ワイルド物っぽい気高さというか、プライドというか、選民意識がかいまみえまして、とってもお高くとまっておりました(笑)。ですが、生きたイトメを毎回与え続けるだけの時間も余裕も私にはありません。(そんなに頻繁にショップに行ってはいられません!!)
 ということで、このワイルド(とおぼしき)クラウンローチを人工餌に慣れさせる課程をレポートしてみようかなと思います。私もこういうことはあまりやらないので、詳しいわけでは無いのですが、思いつくままいろいろとやってみたいと思います。

●2003/6/1
 未だに、人工餌は全く食べる気配を見せません。とりあえず、他のローチ達の主食である、ヒカリクレストコリドラスを与えていますが、しっかりとふやけてしまっても見向きもせず。しかも、4ちゃんは少し痩せ気味なのでエサを抜くのも何とも忍びないと言うことで、やはり根負けしたのは私の方で、泣く泣くコリタブを拾ってからイトメをあげました。イトメもすぐには飛びつかず、ちょっと周りを見てから静かに寄っていって食べる感じで、なんとも他のローチ達とは雰囲気が違います。この様子だと、人工餌に慣れるのはいつになるのか、頭が痛いです。
 ちなみに、取りだしたふやけたコリタブはメイン水槽に入れてみました。一瞬でローチとコリドラスが群がって平らげてしまいました。その姿に、なんだかローチの気品の違いを見たような気が…(笑)。

●2003/6/2
 今日もやっぱり人工餌は食べないです…。一応、奇跡を信じて入れてみたのですが、奇跡は起きませんでした(T_T)。まあ、仕方のないことなのですが。ということでちょっと方針を立ててみました。やはり、一気に人工餌に持っていくのは無理のようなので(もっと早く気づけって感じですが…)、少しずつ変えていこうと思います。ということで、今日はイトメを半分にして、冷凍アカムシを入れてみました。すると、冷凍アカムシは意外とすんなり食べてくれまして、一安心です。が、やはりイトメの方が好きなようで、はじめにイトメ、次に冷凍アカムシ、そしてアカムシを残すという、何とも美食な食べ方…。アカムシを残すなど、メイン水槽では考えられないです。もちろん、残ったアカムシはメイン水槽で瞬間的に平らげられたのはいうまでもありません。さて、今日でイトメは無くなってしまいましたので、明日からはどうなる事やら。

●2003/6/3
 昨日でイトメが無くなったわけですが、今日からは冷凍アカムシしか食べるのを確認したエサがありません。なんとも心細い限りです。ですが、ぼやいていても仕方がないので、どうするか考えました。私はアカムシを抜いて、食べるまで人工餌を与え続ける方法はどうしてもできないのです(しばらく餌を食べなくても死なないのは知っていますが、それでも痩せてしまうのが心配で、必ず根負けします(^^;)。ですので、別の方法として、アカムシを減らしながら人工餌の割合を増やしていくやり方を試したいと思います。ということですが、現状ではアカムシでさえも食い付きが悪いのでまずは、アカムシに慣れさせようと思います。そして、アカムシを投入しましたが。
「食べない…」
食べないんですよ。一応興味は示しているのですが、周りを泳ぐだけで食べようとはしません。仕方なく回収しました。これは朝のお話。そして、1時間ほど前のエサの時間。同じようにやってみましたが反応は同じです。仕方がないので、回収しないでそのまま放置しました。そして、先ほど見たら、アカムシが減っていましたのでおそらく食べることは食べたのだと思いますが。何とも心細いです。

●2003/6/4
 アカムシの食いが悪いというのは前代未聞の事態なわけでして、何が気に入らないのかさっぱりわかりません。ですが、今日も2回の餌やりの時には多少食べるものの、本水槽のローチ達のようなどん欲な食欲は見せません。どこか、調子でも悪いのかと心配するほどですが、特別に病気らしい兆候はなく、また、動きも活発ですので問題はなさそうです。しばらくは冷凍アカムシをやって様子を見ようと思います。

●2003/6/5
 慣れって怖い物ですね。4ちゃん、今日になったらいきなりアカムシをむしゃむしゃと食べはじめました。どんな心境の変化なのか全くわかりませんが、あげたアカムシを残さず食べてしまいました。一安心といえば一安心なのですが、なんだか気味が悪いです。でも、とりあえず、お腹がすけば、ワイルドだとか言っていられないようですね。とはいえ、冷凍アカムシも半分は生き餌みたいな物ですからこれを食べたくらいで喜んでいてはいけません。ということで、明日からは冷凍アカムシに乾燥アカムシを混ぜてみたいと思います。さてどうなることでしょう。

●2003/6/6
 冷凍アカムシを半分にして、その分乾燥アカムシを与えてみました。間違えてそのまま食べてくれないかなと思ったのですが、意外とすんなり食べてくれたので少し拍子抜けしています。同じアカムシですし、乾燥でも匂いなどは同じだったのかもしれません。とりあえず、だんだんと人工餌に近づいて来ました。でも、ここまですんなりとこれたのはショップでの1週間の餌付け期間があったためだと思います。その時にいろいろと試したり、エサの量を減らしたりしていた効果が今になって現れてきたのかなと思います。とりあえず、このまま行って欲しいものです。

●2003/6/7
 冷凍アカムシを更に減らし、乾燥アカムシを入れ、駄目もとでコリタブを入れてみました。が、やっぱり駄目な物は駄目のようで…。冷凍アカムシ、乾燥アカムシは問題なく食べましたが、コリタブには全く見向きもせず。両アカムシの量は昨日よりも少ないのですが、それでもコリタブには目もくれませんでした。ここからが正念場のようです。完全な人工餌に慣らすのにはまだ時間がかかりそうです。明日からはちょっとおもしろい実験をしてみたいと思います。

●2003/6/8
 今日はちょっとおもしろい実験をしてみました。他のローチが一緒にいたら食べるかも。なんて安直なことを思いついたんです。そして、コリタブを投入し、仲間が食べるのを見て、一緒に食べてもらおうという計画です。という私の勝手な計画の元に、トリートメントタンクに一番食いしん坊の腹丸君に来ていただきました。そして、コリタブを投入。アカムシは入れると腹丸君がおそらく全部食べてしまうため、止めておきます。そして、様子を見ていましたが…。
 やっぱり、というか、当然というか…。コリタブにがっついているのは腹丸君のみ。一人なのを良いことに、カリカリカリカリとコリタブをつつき回しています。それを後目に4ちゃんは、完全無視を決め込んで塩ビパイプの中に…。「あなたとは身分が違うのよ!」とでも言いたげな態度です。君たち、仲間なんだから一緒に食事しようよって、飼い主が騒いでみたところで後の祭りでした。結局、ふやけて粉々になるまで腹丸君は一人でコリタブを食べ続け、お腹をぷっくらと膨らませて本水槽に戻っていったのでした。仕方無しに、昨日と同じようにアカムシを投入すると、4ちゃんはもぞもぞと出てきて食べていました。同じ釜の飯作戦はあえなく失敗と相成りました。トホホです。

●2003/6/10
 実は8日の方法はどうもうまく行きそうな気がして、昨日と今日は同じようにやりました。今度は腹丸君をトリートメントタンクに入れるのではなく、4ちゃんを本水槽に入れてみました。結果を先に言ってしまうと失敗なのですが、雰囲気としては悪くないようです。やはり、同じ仲間がいるのが嬉しいのか、一緒に群れて、コリタブの近くには来るようになりました。でも、他の4匹が食べているのを見ているだけで、それをエサとして口に入れようとはしません。それをどうするかというのが課題なのですが、コリタブに全く近づかなかったことを考えると進歩といえると思います。仲間が食べていれば一緒に食べることを覚えるのではないかと思うので、しばらくこの方法を続けてみようと思います。ちなみに、4ちゃんにはトリートメントタンクに戻してから、乾燥アカムシをあげて、今日の食事はお終いです。やっぱり、食事を抜いたりすることは私にはできません(笑)

●2003/6/12
 4ちゃんを本水槽に遠征させる作戦ですが、ここ数日ずっと続けています。トリートメントタンクとの間を行き来するのが大変なので、すでに本水槽で飼育しています。他のローチ達とは普段から群れて仲良くしている様子です。でも、まだ頑固に意地を張っています(笑)「私は、コリドラスじゃないんだから、コリタブなんて食べないわ!」なんて感じです。食事の時だけは他の4匹とは別にふらふらと泳いでいたりします。仕方がないので、食事が終わったあとに4ちゃんだけを水槽内でプラケに追い込んで乾燥アカムシをあげています。いつまでこんなことが続くのかわかりませんが、根気よくやって行くつもりです。お願いだから、コリタブ食べてね。

●2003/6/16
 ついにやりました!やっと餌付けに成功です!ここ数日間は全く同じように餌付け作戦を続けていたのですが、4ちゃんはずっとコリタブを食べずに居ました。仕方がないので、皆の食事が終わってから隔離して、プラケの中で乾燥アカムシをあげていたのです。しかし、それが今日、ついに人工餌を口にしました。ヤッター!!しかも、一度食べはじめたら、これまでの態度は嘘のように食べる食べる(笑)。プラティやモーリーにも負けぬ勢いです。って、なぜプラティ?、どうしてモーリー?
 実は、4ちゃんが食べたのは人工餌ではありますが、コリタブではなく、上層魚用のフレークフード。しかも、底に落ちた物ではなく、水面に浮いているメダカのエサやテトラミンに飛びついて器用にも食べているんです。上層魚と違って口が下向きに付いているクラウンローチにとってその食べ方は厳しいと思うのですが、そんなこと意にも介さず、猛烈な勢いで水面をペチャペチャとやっています。しかも、まだ頑固にコリタブは食べるつもりはないようです。
 どうしてこうなったのかなと考えたのですが、それは乾燥アカムシにあるような気がします。私の使っている乾燥アカムシはキョーリンの”乾燥赤虫”なのですが、それは水に浮くんです。4ちゃんははじめの頃こそ、沈むのを待って食べていたのですが、最近は浮いている赤虫に飛びついて食べていました。いたずらでそこにメダカのエサなどを落としてみたりしていたのですが、それが癖になったようです。
 人工餌に慣れさせるという意味では成功と言えなくもない結果です。とりあえず、慣れたので、普通に飼っていても餓死するようなことは無いと思います。上層魚の餌を食べるクラウンローチが1匹くらい居ても良いと思いますので、これで良しとします(笑)。このまま飼っていれば、いずれコリタブのおいしさにも気が付くと思いますし。
 ということで、ひとまず、4ちゃんの餌付け日記はこれで終わりです。皆様がワイルド?ローチを手に入れる機会などありましたら、参考にしていただけると幸いです。


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