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【通称】 Spotted green puffer(ミドリフグ) 【学名】 Tetraodon nigroviridis 【別名】 特になし 【分布】 タイを中心に東南アジア汽水域 【体長】 15cm ( 自然界では20cm級も存在するらしいが水槽飼育では10cmを超えないことも多い) 写真は約12cmの成魚です。 【水温】 24〜27度 【水質】 半海水〜海水( 比重 1.010 〜 1.023 )
■ミドリフグについて 特徴的なライトグリーンに黒い水玉模様が可愛い小型の汽水フグとして古くからのポピュラーな種です。一般的なフグに同じく気性が荒くなんでも齧ってしまうために混泳は難しいでしょう。結構人気が高いようでお店では現地採取による3cm以下の幼魚をよく見かけるます。 ただし淡水および汽水フグの中でミドリフグは温和であり個体差もありますが混泳している例は多いようです。
■ミドリフグの魅力 大きなクリクリした目をはじめ口もお腹もヒレも全てがフグ体形そのものでありながら明るい体色に彩られていることです。海水魚に比べたらかなり丈夫で良い意味でのフグの生態が手軽に観察できます。 相当頭が良いようで飼い主だけを見分けたり、殻に入った餌を器用に取り出したりもします。成魚は生きたアサリの貝殻を齧って割りますし、シッタカも貝殻の先を噛み付いてひっくり返したりしますよ。 ■ミドリフグの体の特徴 体形は誰でも思い浮かべるフグ体形そのまま小さくした形です。もちろんフグなので驚いたり怒ったりするとお腹を大きく膨らませます。強力な前歯を持っており珊瑚砂なら軽く粉々に砕きます。幼魚の時は名前そのものであるように明るいミドリ色が基本ですが成魚になるにつれて色は薄れて少々黒ずんだ緑色に近づきます。 尾ヒレの力が強く遊泳力が極めて高いためすごーく早いスピードで泳ぐことが可能で、水面より上にジャンプも可能です。《注》うちでは餌を持って待つと垂直に体が全部出るほどジャンプできました。
■ミドリフグの性別、産卵、孵化 性別を見分けることすら難しいようで産卵、孵化については淡水域で行われるようですが詳しいことは分かりません。
■ミドリフグの寿命 海水の水質や水槽の広さなど飼育環境に大きく影響されるようですが5〜10年程度のようです。
■ミドリフグの飼い方 幼魚期:遊泳スペースを考えて水槽サイズは30cm程度で、水質は1/4〜1/2海水程度の濃度で成長するにつれて徐々に濃度を上げていきます。淡水と違って酸欠が起こりやすいためエアレーションした方がよいでしょう。また、齧ることで歯を磨り減らすことも可能なため粗めの砂を敷いたほうがよいでしょう。 基本的には生餌、刺身(魚だけでなく海老や貝は当然でタコやイカも食べます)、冷凍海老、貝または冷凍赤虫など食べます。このため消化不良起こしやすいので小さいうちに人工飼料に慣れさせるとよいでしょう。ですが普通の海水魚用人工餌は嫌いなようでテトラ製アロワナフードが一番食べてくれる確立が高いようです。 もし複数を同じ水槽で飼うならばテリトリを区画できるような隠れ家を多めに用意しましょう。 成魚期:水槽は45cm〜60cmを準備し水質は海水魚レベルの比重1.023がよい。大きな石など隠れて休憩場所があれば全体的に水流は強い方がよいでしょう。ものすごい遊泳力があり水槽が小さいと驚いた時など飛び出しが起きやすいため水槽蓋必要ですし、水槽が小さいと壁に激突することありますので注意しましょう。 その他は幼魚期に同じです。
【 注意 】ほとんどの食塩は”無添加”や”成分未調整”など書かれていても人間用に精製し成分調整されていますので水に溶かしても 海水 はできません。自宅で海水を作るには熱帯魚店で販売されている 人工海水の素 を使ってください。
■ミドリフグの病気 フグは丈夫な皮膚と粘膜によって守られていて大きな病気になることは少ないのですが、食物によって便秘や下痢をするので気をつけましょう。私の場合は軽い症状のうちに消化しやすい人工餌を与えて大量換水することで治ってました。 体調はすぐに体色に現れますので眠っている時以外でいつもよりも体色が黒ずんでいる場合は何らかの不具合があると思ったほうがよいでしょう。また水質が悪化したり、壁やアクセサリーにぶつけて目が濁ることがあります。初期症状で換水を繰り返して回復できないと長期間放置すると回復が難しいようです。 直接の病気ではありませんが水槽飼育では硬い貝殻や砂など入れておいても半年程度で前歯が伸びて、口を閉じても出っ歯のようになります。これをカット(または削る)しないと餌がうまく食べられず病気になりますので定期的な予防が必要です。 ■ミドリフグの欠点 フグの仲間なので縄張り意識が強く、特にペアが出来ると他の魚を激しくけん制してよせつけません。このため混泳相手を傷つけることもあります。気に入らないことがあると尾ひれをバタバタさせて海水を外に飛ばしたりもしますよ。 個体差はありますが概ね海老、貝が大好きなのでコケ予防目的でも混泳は難しいことが多いようです。 これは直接の欠点ではありませんが海水での飼育のため換水が面倒でお金もかかりますし、水槽の周囲をよく掃除していないと塩ダレと呼ばれる塩の結晶が付いてしまいます。
■ミドリフグの仲間 ミドリフグとほとんどソックリで見分けが難しい テトラオドン・サバヘンシス や同じ東南アジアの汽水フグでは ハチノジフグ、インドマミズフグ(名前はマミズですが汽水性です)、レッドライン・パッファー などが有名です。淡水フグでは アベニー・パッファー 、アカメフグ、メコンフグ、ブロンズ・パッファー や大型の テトラオドン・ムブ、テトラオドン・リネアートゥス(通称ファハカ) など種類豊富ですね。
2009/10/10(Sat) 15:39:39 [ No.6 ]
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