猫でもわかるお水のお話

 熱帯魚飼育を始めると、やっぱりちょっと頭を悩ませるかと思われるのお話です。水に関しては本当にいろいろと話題がありますね。それだけに初めて水のことを勉強しようとすると迷うことがいっぱいです。まずは何から勉強して良いのやらわからない。これは一番厳しいですね。質問のしようがないのですから。さらに、なにがどう作用して魚に良いのか、はたまた悪いのか、よくわからない。挙げ句の果てには、水質調整の薬品まで出てきたりして、もういい加減にして欲しいと思いますよね。でも、水って大事なんです。人間にとって空気が大事なのと同じように、魚にとっては生活に密接したものですから、おろそかにすると簡単に魚たちは弱ってしまいます。ということで、なるべくわかりやすく、水のお話を書いてみたいと思います。もちろん、私の説明ですので難しいことは書きません(書けません)。ですから、きっとあなたにもわかると思いますよ(^^)
 とりあえず、どこかの掲示板などで水の話題が出ても、恐れずにお話ができる程度に理解していただけるよう書きたいと思います。初心者向けです。ですので、特殊な詳しいお話や例外的な水質状態の事例は省きました。また、基本的な事のみですので、それ以上のことは申し訳ないですが、お調べください。

 ※おことわり:以下の解説の中には厳密に言うと化学的に定義や理論が不適切と思われる記述があります。ですが、アクアリウムの世界ではそれがそのまま常識化し、掲示板などでの話の中で使用されている状態です(これは問題だとは思うのですが…)。今回、初心者の方向け、そして他の方とのスムーズな情報交換のための水の解説ということで、実用面から見て”アクアリウムの世界での常識”に重点を置いています。ですのでこの解説をそのまま一般の化学に用いると誤解を生ずるおそれがありますので、ご注意ください。

■水の状態って?
 日本という国は非常に恵まれていますので、水道をひねると飲める水が出てきますが、魚たちもおおむね水道水を元にすれば、飼ってあげられるのが良いところですね。そんな飼育に使う水ですが、その状態を表現するには、おおざっぱに分けて二つの要素があります。一つは水温です。その名の通り、水の温度のことです。次に水質です。これは水に溶けている物の量(この言い方には語弊がありますが、あとで説明します)で決まります。まずは、水はこのように分けて考えることができるということだけ覚えてくださいね。

■水温って?
 いくら初心者向けのコンテンツとはいえ、水温自体を説明する必要は無いと思いますが、水温とは水の温度のことです。では、水の温度はどうして知っておかないといけないのでしょうか。それは以下の二つの影響があるからだと思います。
●直接的な水温の影響
 ご存じとは思いますが、魚はある一定範囲の水温の中でしか生きられないのです。人間もそうですよね。1000度の熱波の中では私は生きてゆく自信がないです。ということで、魚にとって水温はとても重要な要素です。魚を適切な水温で飼育することは、調子よく飼うための条件の一つです。
●間接的な水温の影響
 水温によって水に溶ける物質の量が変わってしまうということがあげられます。ちょっとややこしそうですね。一番代表的な例を挙げますと、水に溶けている酸素です。酸素は水中生活する魚たちにとっても必要な物質ですが、水温が上がってくると、酸素が水に溶けづらくなります。つまり、水中の酸素の量が減ってしまいます。すると、魚たちが酸欠になったりという影響が出てくるのです。他にも水温の上下でいろいろな影響が出ますので、そういう意味でも水温には気をつけたいですね。

水温について、わかっていただけましたでしょうか。簡単にまとめるとすれば、水温は飼育している魚にとって許される一定の範囲の中になければいけないということです。

※はかり方:アクアリウム用の水温計が市販されています。水銀や油の入った、筒状のタイプ、シールのように水槽に張り付けるタイプ、電気的に計測してデジタルで表示するタイプなど、いろいろです。
 水温の目安ですが、とりあえず、一般種の場合には、25度(+−2度)くらいで飼ってあげるのが普通です。

■水質って?
 水温も一緒にして水質というふうに言われることもありますが、今回は水温は別に説明しましたので、分けて考えます。上で書いたように、水に溶けている物の量を表したのが水質ということで説明を続けますね。さて、この水質ですが、水に溶けている物の量と言っていますが、飼育に使われる水には本当にいろいろな物が溶けています。また、溶けているという風には言いにくい水の状態もあります。それらのことを一つずつ説明したいと思います。ここで取り上げて説明するのは、一番大きな水質の要素と思われるpH、それと一緒に語られることの多い、GHKH濾過のお話ところでも少し出てきましたが、アンモニア亜硝酸硝酸塩という物質の濃度。最後に導電率です。他にもありますが、まずはこれだけ。アクアリウムで語られることの多い水質の項目です。とはいえ、こんなに説明されてもわからないという方はとりあえずpHだけでも覚えてくださいね。

■pHって?
 日本語ですと水素イオン濃度といいます。その名の通り、水中の水素イオンの濃度を示した値なのです。ですが、定義などの難しいことは説明しません。この値がどうなると魚にどんな影響が出るのか。そういう事だけわかればとりあえず問題はないので、説明を簡単にするためにも省略します。
 さて、このpHですが、1から14までの数で表しています。そして、1に近づくほど酸性、14に近づくほどアルカリ性、真ん中の7に近づくほど中性といいます。基本的に淡水熱帯魚は中性付近のpHの水で飼うのが一般的です。よく熱帯魚の紹介の時に、”水質:弱酸性”とか書いてあるのを見かけませんか?これは、中性に近い酸性の水で飼うのがその魚には適当ですよという意味です。ちなみに、アクアリウムでは、弱酸性と言えば、だいたいpHが6.0から6.8程度、弱アルカリ性と言えば7.2から8.0程度、中性と言えば、その間で6.8から7.2程度のことを、指すように用語を使っている方が多いようです。
 このpHというのは魚たちにとっては、人間で言うところの空気の濃さのような物なのかなと、イメージするとわかりやすいと思います。山岳地帯など、空気が薄いところで育った人は、そこが住み良いのでしょうし、海抜0mの土地に長年住んでいれば、その空気に慣れてしまいますよね。人間の体もそれに適応して酸素を取り込みやすくなったり、肺の機能が高かったりします。魚たちにも同じ事が言えるようでして、ある程度決まったpHにあわせて、そこで生活するように体ができています。ですので、最適なpHの中で飼ってあげるのが、魚にとっては大切なことです。
 ですが、これも人間と同じですが、ある程度までであれば、違うpHの環境でも魚は適応してくれます。人間だって、高地にいって体を慣らせばなんとか生活できるようになりますよね。ですから、完全にpHを一致させなければ目的の魚が飼えないという事ではありません。ただし、やっぱり人間と同じなのですが、いきなり高地に行ったりすると、高山病になったりしますよね。それと同じように魚もpHを変えるときにはゆっくりと慣らしていかないと調子が悪くなってしまうことがありますので、注意です。
 このように、pHは魚にとって住み易い水を決める大きな要素となっています。

※はかり方:試験紙や試験薬で計るのが一般的です。また、少し高価ですが水に入れるとpHをデジタル表示してくれるpHメーターという器具も売っています。
 具体的な値の目安としては、特殊な水質ではない一般種の飼育の場合、pH6.0〜7.5くらいの間で飼われることが多いようです。

■GHって?
 総硬度、もしくはただ単に硬度と言ったときにもアクアリウムではGHを指します。硬度と言えば硬さですよね。水の硬さっていったい何?って思われると思いますが、そういうことは気にせずにまずは名前を覚えてください。これは、水中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの濃度を示した値です。でも、こんなこと言われてもわかりませんね。とりあえず、難しいので理屈はここまでにします。ちなみに、GHの値が小さい水を軟水、大きい水を硬水と呼びます。そのことだけ覚えておいてください。
 このGHというのはどういう意味があるのかといいますと、これもpHと同じように魚にはその種類ごとに好きなGHがあるんです。軟水を好む魚とか、硬水を好む魚とか、魚によっていろいろです。ですので、飼育している魚に合わせて水のGHを調整してあげることが理想的なのですが、これもやっぱりpHと同じで完全に一致しなくてもある程度(かなり?)は適応してくれます。ちょっと詳しい魚の紹介などで、”弱酸性の軟水で飼育”なんて書かれている場合もありますよね。そういうときにはGHの低い水を用意してあげることが理想的ですよという意味です。また、GHは次に説明するKHと連動して動く場合が多いですので、KHの特徴もある程度備えていると言えます。

※はかり方:試験薬ではかるのが一般的です。
 具体的な値の目安としては、GHが2dH程度までだと低い、3〜8dHくらいで中間、10dHを越えると高いという感じで皆さん考えられているように思います。

■KHって?
 炭酸塩硬度と呼ばれています。さて、これに関しては理論の方もとても難しい(私がわかっていないだけ?)です。一般的な化学としてのKHとアクアリウムの試薬で測定されるKHは別の物であったりするみたいですし…。簡単に説明すると、炭酸塩硬度の単位で表現しつつも実際に計っている実体はアルカリ度という、何ともわかりにくいというか、全くわからないと言うか…。ですので、これも理屈は飛ばして、アクアリウムではかられているKHというのは水に何をもたらすのかという事を説明したいと思います。飼育する上ではその方が重要ですので。
 KHはpHの変化割合に作用を及ぼします。簡単に言ってしまいますが、KHが小さいとpHの変化は大きくなります。通常の水槽では、pHは水換えをしたときに一番高くなります。そこから飼育を続けていると徐々に下がってくるわけですが、その下がる度合いはKHが小さいほど急激になります。逆に、KHが大きいとpHは下がりにくくなります。また、pHを下げたり、上げたりするためのもの(水質調整材など)を入れたときにもKHの値によってその効果が変わってきます。魚にとってはpHの変化はなるべく小さい方が良いのですが、pHが高いままで下がらないと困る魚も居ますので、この値も状況により善し悪しという事になると思います。

※はかり方:試験薬ではかるのが一般的です。
 具体的な値の目安としては、KHが2dH程度までだと低い、3〜6dHくらいで中間、8dHを越えると高いという感じで皆さん考えられているように思います。

■アンモニア濃度って?
 これは皆さんも名前くらいは聞いたことがあると思いますが、トイレのにおいの原因となるアンモニアがどのくらい水に溶けているかを示した数値です。アンモニアは、魚の排出物や、枯れた水草などから発生して、水槽内に貯まります。濾過のお話のところで詳しく解説していますが、これは生物濾過によって亜硝酸に変化させることで取り除きます。このアンモニアは魚にとってはかなりの毒ですので、なるべく早く水槽から出してしまい、アンモニア濃度を下げてやることが望まれます。

※はかり方:試験紙や試験薬ではかるのが一般的です。
 具体的な値の目安としては、もちろん、0(検出されない)のが一番良いのですが、0.5mg/l程度になると魚がアンモニア中毒になり始めると言われています。

■亜硝酸濃度って?
 これはあまり馴染みがないですね。亜硝酸という物質がどのくらい水に溶けてるかを示した数値です。亜硝酸は、生物濾過によってアンモニアからから発生して、水槽内に貯まります。濾過のお話のところで詳しく解説していますが、生物濾過によって硝酸塩に変化させることで取り除きます。この亜硝酸も魚にとってはかなりの毒ですので、なるべく早く水槽から出してしまい、亜硝酸濃度を下げてやることが望まれます。

※はかり方:試験紙や試験薬ではかるのが一般的です。
 具体的な値の目安としては、もちろん、0(検出されない)のが一番良いのですが、1.0mg/l程度で水換えが必要と言われています。

■硝酸塩濃度って?
 これもあまり知られていませんね。硝酸塩という物質がどのくらい水に溶けているかを示した数値です。硝酸塩は、生物濾過によって亜硝酸から発生して、水槽内に貯まります。その課程については濾過のお話のところで詳しく解説しています。この物質は水槽や魚にとってどんな影響を及ぼすかと言いますと、大きく3つほどあります。
 一つ目は硝酸塩が貯まってくると、水のpHが下がってきます。放っておくと、魚たちにとっての快適なpHからはずれてしまうことがあります。
 二つ目はアンモニアや亜硝酸ほどの毒性はないですが、硝酸塩の濃度が高い水中で魚を飼うと、成長の鈍化や繁殖能力の低下などの症状が出ると言われています。
 三つ目は植物の栄養になります。これは水草が良く育つから良いだろうという事にもなるのですが、同じようにコケも良く育ちます。というか、水槽管理が行き届かない場合、コケの方がもっさりと育ちますので注意です。硝酸塩をなるべく水槽に貯めないようにして、硝酸塩濃度は低めに押さえるのが理想的です。

※はかり方:試験紙や試験薬ではかるのが一般的です。
 具体的な値の目安としては、50mg/l程度になるとコケが大量発生したり、魚に悪影響が出てくると言われています。

■導電率って?
 読んで字のごとくなのですが、水がどのくらい電気を通しやすいかを示した数値です。ここまで聞くと、そんな事は魚を飼うのと何が関係あるんだと思われるかも知れませんが、電気を通して魚を飼うわけではないですので、直接的に関係はないんですよね。でもこの導電率を計ることでわかることがあります。水が電気を通すには、イオンというものが関係するのです。そのイオンというものは、電解質というものを水に溶かすとできるのです。ということは、この電解質(になる物質)がどのくらい水に溶けているかが、導電率を計るとわかるという事になります。ちょっと難しかったですね。簡単に言ってしまえば、水に溶けている、ある特定の物質(1種類とは限らない)の総量を調べるためのものということですので、電気が流れるかどうかということは、実際上は魚とは関係はありません。この、ある特定の物質(有機物や金属など)というのが、魚の生育に悪い場合がありまして、それを発見するのに導電率を計るという事になります。また、特定の魚種はこの導電率をある程度まで下げてやらないと繁殖をしにくかったりしますので、その指標としても使われています。

※はかり方:少し高価ですが、水に入れると導電率を計測してくれる器具が売っています。
 具体的な値の目安としては、導電率が200マイクロジーメンス程度までだと低い、300〜400くらいで中間、500を越えると高いという感じで皆さん考えられているように思います。

■実際には、なにが必要なの?
 いろいろと水質を決める要素を説明しましたが、これだけ全部をはかるのはかなり厳しいですし、お金もかさみますよね。ですので、重要度から言って何をはかるのか良いのかという事になります。そのことに関しては様々なご意見があると思いますが、試験薬の値段や手軽さ、また掲示板などで聞かれる頻度なども考慮すると、私は、水温、pHがわかればまずは問題ないと思います。それに加えて、水槽の立ち上げ時期ですと、アンモニア濃度と亜硝酸濃度、安定してきた場合ですと、硝酸塩濃度をはかると良いかと思います。GH、KHはどうしても水槽の水が落ち着かないとかトラブルがある場合にお好みで、繁殖など水質に気を使う場合には導電率も計ってみる。という感じでよいのかなと思います。もちろん、時間とお金があるのなら全部はかってみるのも良いと思いますよ。とはいえ、水槽が安定してきて、見た目で水槽の状態が何となく理解できるようになってくると、pHもはからなくても良くなりますので、実際上は水温計を見るくらいが水について普段チェックする項目になる場合が多いように思います。

■水を変えるもの
 魚の本来の好みに水温や水質をあわせて飼うのが良いと書きましたが、実際問題としてきっちりあわせるのは難しいです。水道から水を出してカルキを抜いて飼育水とする事がほとんどでしょうから、それは望むべくもないことなのかも知れません。あとは、飼育しながら水が変化してゆくのを見守るだけなのが普通です。ですが、上記の要素を人為的に変化させることもできます。そのための商品が売られていますので、そのあたりのことを少し書きたいと思います。ただし、以下のことは私がそれを使うことを勧めているというわけではありません。上でも書きましたが、魚には適応能力がありますので、多少の水質の違いには慣れてくれます。ですから、無理矢理適正水質にしなければいけないということではないのです。むしろ、無理に変化させたことで魚が調子を崩す場合も見受けられますので、そのあたりをきちんと考えてお試しください。

●水温を変えるもの
 熱帯魚を飼う場合、水温は普通ヒーターで調節していますので、その設定温度を変えれば水温を変化させることができます。他には水槽クーラーやファンなどの器具で温度を下げることもできます。

●水質を変えるもの
 実はこれはたくさんあります。ですので、以下のことは意図的にそれらの数値を変えようとしてアクアリウムで使われる場合が多いもの、またはどうしてもそうなってしまうものをあげてみました。また、ずっと数値を変化させたままにするものから、一時的に変化させてあとは元に戻るものまでありますので、そのあたりも注意してくださいね。

 ○ソイル類の底砂(pHを下げる)
 ○処理していない(使い込んでいない)大磯砂(pHを上げることがある)
 ○サンゴ砂(pHを上げる)
 ○ピート(pH、GH、KHを下げる)
 ○重曹(pHを上げる)
 ○二酸化炭素の添加(pHを下げる(場合による))
 ○エアレーション(pHを上げる)
 ○その他、水質調整剤(pH、GH、KHを上下(それぞれ買ってきた薬の効果による))
 ○活性炭(アンモニア濃度、亜硝酸濃度を下げる、pHを上げる)
 ○生物濾過(アンモニア濃度、亜硝酸濃度を下げる)
 ○水道水での水換え(アンモニア濃度、亜硝酸濃度、硝酸塩濃度を下げる。pH、GH、KH、導電率の変化)
 ○塩(導電率を上げる、pHを上げる)
 ○アクアセイフなどの重金属除去剤(導電率を下げる)

■最後に
 ちょっと化学的なこととかも出てきたので、難しいお話でしたね。なるべくわかりやすく説明したつもりです。でも、相変わらず説明下手なものでして、わからなければ掲示板まで、お気軽に質問してください(答えられるかどうかはわかりませんが(笑)。
 魚にとって水は生活空間を満たしている、人間で言えば空気みたいな物です。私たちがおいしい空気を吸うとリフレッシュできるように、魚にとっても良い水を提供できると調子よく飼ってあげられると思います。あまり水質にこだわりすぎるのも良くないと思いますが、何かトラブルが起きたときには水質に目を向けてみるのも解決の一つの手段だと思います。
 最後に、このコンテンツは初心者の方にわかりやすいように、理論的なお話をほとんど省いています。ですので、もう少し詳しいお話を知りたいという方もいらっしゃるかと思います。私もこの記事を作るのに参考にさせていただいたサイトの一つ、Aquaristな招き猫さん(ちょっとアクアリューム→失敗への反省  管理人:たま尾さん)の中の水質のお話ではもっとしっかりと化学的な根拠を説明してくださっていますので、そちらもご覧になると、より理解が深まると思います。というか、そちらの方がわかりやすいというお話も…(笑)。是非見てみてくださいね。


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