ボティアについて

ボティアは本などで紹介される機会も少なく、また飼育されている数自体も少ないようで、日本には詳しいサイトを探すのも大変です。そのため、あまり情報が無く、飼育しようと思って調べても、ただ単に穏和とか、気が荒いなどとだけしか書かれていないことが多いです。また、ボティア一般に気が荒く他の魚との混泳不可という記述でひとまとめにされているのも目にします。それではボティアを飼うことがとても大変ですので、参考にしていただけたらと思い、情報をまとめてみました。飼育してわかったことを書いてありますので、飼育の参考になるかと思います。主に掲示板に寄せていただいた情報を整理したものです。これ以外にも飼ってみた感想など、寄せていただけると嬉しいです。

■パキスタンローチ
 パキスタンローチについて、情報を箇条書きにまとめてみました。情報を寄せてくださった、あゆみさん、しゅうさん、あずたかさん、Tomokoさん、D・Kさん、越後屋ポン太さん、梓尤稀さん、entoさん、ありがとうございました。(画像提供:しゅうさん)

●だいたいの個体に当てはまると思われること
  • クラウンローチよりも積極的に前に出てきて物怖じしない。
  • あまりじっとしていることはなく、動き回っている。
  • 他の魚に対しては概ね穏和で特に危害を加える様子はない。
  • 好奇心が旺盛でいろいろなものに興味を示して寄っていく。
  • 上部濾過器の落水など、水流のある場所が比較的好み。
  • 狭い場所に無理矢理入り込もうとする。
  • 餌取りに関して積極的に関わり、クラウンローチなどとも取り合いをする。
  • クラウンローチと同じように、横になって寝る(下写真参照)。
  • 眼下棘をもつ。
  • 基本的にエサはクラウンローチと同じでよい。

画像提供:梓尤稀さん
●個々に遭遇した事例や特徴
  • 袋に2匹のパキスタンを入れてショップから持ち帰ったときに、1匹がもう1匹に噛みついていた。
  • お腹を上にしても寝る。
  • 砂利などに潜り込むこともある。
  • クラウンローチよりも成長は早い。
●縞の変化について
 パキスタンローチの大きな特徴として、成長とともに縞が変化することが確認されました。クラウンローチの場合には、縞の色や、形が多少変わることはありますが、基本的に小さいときのままですが、パキスタンローチは成長期には縞が増えてゆくようです。その様子を時間順に並べてみました。全て同じ個体の写真です。左右の柄が変化してゆくのが確認できると思います。(写真提供:あゆみさん(モデル:ちくわん)
パキスタンローチはクラウンローチを飼うことのできる環境であれば特に問題はないと思います。あまり大きくならない(らしい)ので、大型魚との混泳に気を使うくらいが違いかと思います。


■スカンクボティア
 スカンクボティアについて、情報を箇条書きにまとめてみました。情報を寄せてくださった、あずたかさんありがとうございました。

●だいたいの個体に当てはまると思われること
  • クラウンローチよりも積極的に前に出てきて物怖じしない。
  • 他の魚に対して危害を加えることがある。
  • 狭い場所に無理矢理入り込もうとする。
  • 餌取りに関して積極的に関わり、クラウンローチなどとも取り合いをする。
  • 基本的にエサはクラウンローチと同じでよい。
●個々に遭遇した事例や特徴
  • スカーレットジェムを噛み殺した。
  • コリドラスの尾鰭をぼろぼろにした。
  • 水上に2センチ程度出ている障壁を乗り越える能力がある。
  • 動くものに寄っていく性質があるような気がする。
  • 同種間ではそんなに争っているようには見えない。
これらのことから、スカンクボティアは同じサイズ以下の魚や動きが比較的遅い魚との混泳はしない方が賢明だと思います。特に低層魚との混泳には注意が必要です。ただ、かなり丈夫で、エサもよく食べるので飼育自体は容易だと思います。


■ボティアロストラータ
 ボティアロストラータについて、情報を箇条書きにまとめてみました。

●だいたいの個体に当てはまると思われること
  • クラウンローチよりも少し積極的に動き回る。
  • 物陰に隠れたままじっとしていることはあまりない。
  • 他の魚に対しては概ね穏和で特に危害を加える様子はない。
  • 好奇心が旺盛でいろいろなものに興味を示して寄っていく。
  • 餌取りに関して積極的に関わり、クラウンローチなどとも取り合いをする。
  • 基本的にエサはクラウンローチと同じでよい。
●個々に遭遇した事例や特徴
  • クラウンローチと常に一緒に泳いでいる個体がいる。
  • ウィローモスの中を縫うようにくぐり抜けたりするのも平気。
  • 上層部分にはあまり上がってこない。
  • 黒髭苔を食べる。
ボティアロストラータはクラウンローチを飼うことのできる環境であれば特に問題はないと思います。あまり大きくならない(らしい)ので、大型魚との混泳に気を使うくらいが違いかと思います。また、モーリーと一緒に黒髭苔をすごい勢いで食べはじめたのはびっくりしました。クラウンローチや他のボティアは見向きもしないのですが、うちにいる2匹は揃って食べています。もしかしたら植物を食べる食性が強いのかも知れません。


■アンジェリクスボティア
 アンジェリクスボティアについて、情報を箇条書きにまとめてみました。情報を寄せてくださった、あきひささん、リクさん、ruiさん、なっつさん、ありがとうございました。(画像提供:上から順に、ruiさん、なっつさん、リクさん)

●だいたいの個体に当てはまると思われること。
  • 物陰に隠れたままじっとしていることが多い。
  • 餌取りに関しては、クラウンローチなどとほぼ同等。
  • 基本的にエサはクラウンローチと同じでよい。
  • 横になって寝るようです(下写真)

●個々に遭遇した事例や特徴
  • クラウンローチより臆病な面が見えるので、複数飼いすると良いような気がする。
  • パキスタンローチに追い回されている事もある。
  • 良く出てきて泳ぎ回る(かなりの数が入っている)。
  • 他の魚を襲って鱗を食べる。
アンジェリクスボティアはクラウンローチを飼うことのできる環境であれば飼育自体は特に問題はないと思います。エサなども同じで良いようですし、隠れ家に隠れたりもするようです。混泳については、あまり大きくならない(らしい)ので、大型魚との混泳に気を使うことと、他の魚の鱗を食べるという情報がありましたので、それに関しては気をつける必要があるかもしれません。まだ飼育を始められて日が浅い方が多いので、また情報が入り次第掲載していこうと思います。ちなみに、ネットで調べるときには、”アンジェリカス”または”アンジェリクス”、”ボティア”または”ボーシャ”の4つの組み合わせで調べないとあまり情報は見つかりません


■ボティアダリオ
 ボティアダリオについて、情報を箇条書きにまとめてみました。

●だいたいの個体に当てはまると思われること。
  • 水槽に慣れるまでは物陰に隠れたままじっとしていることが多いが一端慣れると、良く出てくる。クラウンローチよりも隠れていることは少ない。
  • 餌取りに関しては、クラウンローチなどとほぼ同等。
  • 基本的にエサはクラウンローチと同じでよい。
  • 横になって寝る。

●個々に遭遇した事例や特徴
  • あまり臆病には見えないので、単独で飼っていても特に問題はなさそうに見える。
  • 他の気の強い魚に追い回されている事もある(小さな個体だと注意が必要かもしれません)。
  • 餌取りに関しては、かなりどん欲。見つけるとすぐにやってくる。ただし、その場で食べずに持ち帰る癖があるような気がする。
  • 他の魚を襲っているところは見たことがないが、追われていることは結構多い。でも全然めげないで、いつもボーッと漂っているので、小さいことは気にしない(気がついていない?)性格かも…。
ボティアダリオはクラウンローチを飼うことのできる環境であれば飼育自体は特に問題はないと思います。エサなども同じで良いようです。混泳については、ボティアダリオが食べられてしまうサイズの魚やダリオの口に入るサイズの魚との混泳をしないことは必須ですが、それ以外でしたら概ね混泳できそうな雰囲気があります。特に悪さをしているところは見ません。ただ、餌取りはかなりどん欲ですので、全部の魚にエサが当たるような配慮は必要だと思われます。特に病気になりやすい様子もないので、丈夫な魚かと思います。まだ飼育を始めて日が浅いので、また気がついたことがあり次第掲載していこうと思います。

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