ドジョウ

(画像提供:うどうあとりさん)
 ドジョウ(マドジョウ)について、まとめてみました。写真や情報を提供してくださった、ゆうさん、yumiさん、うどうあとりさん、しゅうさん、ケンさん、おでっせいさん、TAOさん、ありがとうございます。
 
(画像提供:yumiさん)
■一般的な情報

●学名:Misgurnus anguillicaudatus
※名前について
 日本でドジョウといいますと、この種を指します。マドジョウというのは、俗称ですが、ドジョウサイトの場合、ドジョウと言いますとドジョウの仲間全般を指す広い意味でも使いますので、マドジョウと呼べばわかりやすいと思います。また、英名はOriental weatherfish、または、ただ単にloachと言っても、この種を指すことが多いようです。ちなみに、泥鰌や鰌という漢字は、柳川鍋など、食べる場合に使われることが多いですので、アクアサイトでは、カタカナ表記の方が一般的です。
●全長:8〜20cm
●分布:日本全国、中国、台湾、朝鮮
●水温:10〜28度
●水質:中性
●特徴:体色は、灰色から茶色に近い地に、黒っぽい色の細かい斑点が無数に付きます。斑点は、背中側に偏っていることが多いです。腹側は斑点が少なく、地の色も白っぽいことが多いです。円筒形の体型をしており、体幅に比べて、体長の長い魚で、ニョロニョロと泳ぎます。日本人の多くがドジョウといって思い浮かべるのはこの体型だと思います。ただ、これでもかなり機敏に泳げます。髭は10本です。

■飼育してわかった情報
(画像提供:ケンさん)

●だいたいの個体に当てはまると思われること
  • 一応隠れ家はあるようですが、それでも結構よく出てくるように思います。
  • 他の魚に対しては、自分の周りにくると、追いかけることがありますが、それほどしつこい感じではありません。
  • 泳ぐのがかなり早く、機敏に泳げます。
  • 大柄なので、力が強く、結構簡単に砂に潜ります。
  • 餌取りに関してはかなり貪欲です。餌を求めて、水底から水面まで、どこにでも行きます。
  • 基本的にエサはクラウンローチと同じでよいです。赤虫などから、タブレット、フレークなどの人工餌も食べます。
  • たまにお尻から気体を出すことがあります。
  • 冬眠することが出来ます。

(画像提供:ケンさん)
●個々に遭遇した事例や特徴
  • とにかく、餌をよく食べて大きくなりますので、たまに20センチを超えるウナギのような立派な個体も見かけます。右の写真はシマドジョウの比較です。こんなに大きくなる固体もいます。
  • 大磯など、比較的重い底砂の下にも潜れるので、大きくなるとかなり力も強いようです。
  • 泳ぐのがかなり力強いですので、飛び出し事故も多いです。きっちり蓋をしましょう。
  • 何匹かで固まって寝ているのも見かけます。

●飼育水温や冬眠について
 上で、水温を10〜28度と書きましたが、日本の魚ですので、基本的に常温で飼育できます。また、寒くなると冬眠しますので、0度近くの水温でも、耐えることが出来ます。ただ、普通に活動している状態で、飼育するためには、10度以上は必要な気がします。また15度を下回ると、少し餌食いが少なくなるように私は感じております。
 初めて飼育したときに、冬眠させる必要があるのだと思いましたので、冬は水槽ごと外に出しておりました。底砂を厚めに入れ、その上に枯葉を敷き詰めて、水を入れた状態にしておきました。冬の間は、上の部分が凍っておりましたが、春になって自然に氷が溶けて水温が上がると、また活動していましたので、水槽で冬眠させることも可能です。ただ、冬の間に死なせてしまった子もいますので、冬眠はリスクが高いようです。ですので、通常、冬眠させる必要はないと思います(冬眠させずに長期飼育できましたので、何ら問題は無いようでした)。ただ、ドジョウも季節を感じでいると思いますので、冬眠させないと繁殖しないとか、そういうことはあるのかなぁとも思っております。まあ、繁殖させたことがないですので、その辺りは良くわからないのですが…。
 とりあえず、普通に飼うだけでしたら、水温を20度くらいに保っておけば、しっかり活動している状態で飼育できると思います。


(画像提供:うどうあとりさん)
ドジョウは、捕食されないサイズや、魚食性の低い魚とは混泳できると思います。ただ、ドジョウ自体も結構大きくなりますし、口も大きいですので、ドジョウの口に入るような小さいサイズの魚とは混泳しないほうがよいと思います。気性はそれほど荒くもなく、かといって大人しいわけでもなく、という感じですので、水槽でそれほど困った存在になることは無いように思います。一般的な熱帯魚の飼育設備で問題ないですが、かなりよく食べますので、ろ過は少し大きなものを使ってあげると良いかと思います。餌も何でも食べてくれますし、丈夫ですし、何よりも、ドジョウのイメージそのままの魚ですので、ドジョウを飼いたい!という方にはうってつけかと思います。

■マドジョウの仲間
(画像提供:おでっせいさん)
●ヒドジョウ
(画像提供:しゅうさん)
 オレンジというか、黄色というか、白というか、かなり明るい色のドジョウです。色が違うだけで、その他の特徴は、ドジョウと同じです(多少体が弱いというお話も聞きますが、特に違いがないというお話も多いです)。通常のドジョウの変異(アルビノや、変色個体)だといわれておりますが、普通に自然界にもいるようで、ヒドジョウが採集できることもあるそうです。流通しているヒドジョウは養殖個体かもしれませんが、その辺りは私には良くわかりません(^^;)。下の写真のように、一部分だけが黒い(普通のドジョウの色)のヒドジョウもいます。
(画像提供:うどうあとりさん)
(画像提供:おでっせいさん)

(画像提供:おでっせいさん)





砂に隠れるのも結構得意です。




こんなところから顔を出したりもします。かわいいです。


正面顔もかなりキュートです。

(画像提供:TAOさん)

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