水槽用計算機?

 これまでに、いろいろなご質問をいただいた中で、計算に関することが結構ありまして、そういったものをまとめて計算できたら便利かなということで作ってみました。私は学生時代からずっと理系なので、その意識で数字なんかも使ってしまっているように思いまして、その数字の意味がよくわからないとか、計算方法がわからないとか、そういうご指摘を頂くこともありました。これで一挙に解決!となればいいのですが…。とりあえず、計算機として使えるように作ってみましたので、ご利用いただければと思います。また、下の方で計算根拠など書いてありますので、興味のある方はどうぞ。
 ※JAVAスクリプトを有効にしてくださいね。

●水槽に入っている水の量
水槽のそれぞれの長さを選んで、”計算”ボタンを押してください
横幅:cm  奥行き:cm  高さ(水深):cm
 あなたの水槽の水量はリットルです

●水槽全体の重量
(1)水槽のそれぞれの長さを選んでください
横幅:cm  奥行き:cm  高さ(水深):cm
(2)水槽に入れた底砂の重さを選んで、”計算”ボタンを押してください
※石などのアクセサリもあれば底砂との合計の重さ
底砂などの重さ:キログラム
 あなたの水槽の全体の重量はキログラム以上あると思われます。
※ガラス水槽という前提で重さを計算しています。実際には濾過器や蛍光灯などもあるので、これ以上重いと思われます。

●塩水浴の時に入れる塩の量
塩水浴をする水槽の水量と塩分濃度を選んで、”計算”ボタンを押してください
水量:リットル  塩分濃度:
 この塩水浴に必要な塩の量はグラムです

●薬浴で入れる薬や、水槽に入れる添加剤、カルキ抜きなどの量の計算
(1)パッケージに書いてある規定量を正確に書いてください(半角数字のみです)
水量がリットルに対して (単位を指定してください)
(2)あなたが薬浴をする水槽や添加先の水槽の水量を選んでください
水量:リットル
(3)規定量のどの程度入れるのかを選んで”計算”ボタンを押してください
規定量のだけ入れる
 この薬浴や添加で必要な薬や添加剤の量はです

※変なアルファベットが表示されたときは、(1)の規定量の書き方が間違っていますので、見直してみてください。

●水換えの量
 例えば1/3の水換えをしたいとなると、60センチの規格水槽なら大体20リットルなのですけれども、20リットルも入るバケツがない方は多いですね。水量を測って水換えするのは難しいです。でも、水槽って普通は上から下まで、横幅も奥行きも同じですので、そういうときには水深が1/3になるまで水を抜いてから、元の水深まで新しい水を入れるといいです。どれだけ水を抜いたかとか、計らなくてもしっかりと1/3の水換えができます。同じ要領で、1/2でも、1/5でも、水深で計算すればそれでokです。ちなみに、水槽の上と下で横幅とか、奥行きとかが違う変形水槽の場合にはこれはできませんのでお気をつけくださいね。

※使用上のご注意
 上記の計算はあくまでも概算ですので多少の誤差は出てくると思います。ですので、計算の手助けとして考えていただければと思います。



■いろいろと前提など
 今回の計算に関しては正確な数値を出すことはできないので、アクアリストが普段使うのに支障がないところでの計算と言う風に考えて作りました。これ以上正確に数値が欲しい場合には、しっかりと調べて計算してくださいね。
 上記の計算には以下の前提があります。

●水槽に入っている水の量
 水槽のガラスの厚さや、曲げガラスの部分などは考慮していません。濾過器に入っている水、底砂やアクセサリなどに押し出された分の水は考慮されていません。この前提で、横幅×奥行き×水深の式で容積を計算しています。

●水槽全体の重量
 水の重さは、1リットル=1キログラム、底砂やアクセサリの体積は0(本当は、これらを入れると水が押し出されますがそれは無視しました)、全てガラス水槽、ガラスの比重は2.5としました。水槽のガラスは30センチ水槽以下は3ミリ、それ以上は90センチ水槽で6ミリになるように徐々に厚くして計算しています。60センチ水槽の時には4.5ミリです。また水槽の面によってガラスの厚さが違うこともありますが、それは平均と言うことで均しています。また、水量などと比較してかなり軽く、あまり問題にならさそうな部分は考慮していません。水槽をとめているシリコンやプラスチックの重さ、ADAのキューブガーデンなどのように、ガラスが他のメーカーの平均よりも厚めのもの(厚い分の重量)などのことです。その場合には少し重くなると考えてください。
 あくまでも目安ですので、この値でぎりぎり大丈夫な水槽台に乗せるのは危険だと思います。これは最低限この重さには耐えられる水槽台を用意しましょうという意味ですので、実際には長期間設置しておくことも考えるとこの数値の2倍以上のものを乗せられる強度は欲しいところです。
 この前提で、水槽の重さはガラスの重さとしまして、水の重さ(水量)+水槽の重さ+底砂(アクセサリ)の重さの式で計算しています。

●塩水浴の時に入れる塩の量
 水の重さは、1リットル=1キログラムです。また、計算上、少し間違っています。実際には”塩の重量+水の重量”で”塩の重量”を割ったものが”塩の濃度”ですが、水に対して塩がかなり少ないと言うことで、”水の重量”で”塩の重量”を割ったものが”塩の濃度”という計算をしています。そのほうがきりの良い数字が出てくることが多いので、実際には計りやすいと思います。
 この前提で、水槽の水量×濃度の式で塩の量を計算しています。

●薬浴で入れる薬や、水槽に入れる添加剤、カルキ抜きなどの量の計算
 パッケージに書いてある規定量の比率で、水槽に合わせた量を導いています。
 この前提で、パッケージに書いてある添加量×(実際に使う水量/パッケージに書いてある水量)×規定量に対する割合の式で計算しています。

●水換えの量
 底砂やアクセサリはどの程度水が浸入しているのかわかりませんので、厚さなどは考慮しておりません。
 この前提で、やり方を示しました。
■最後に
 今回はアクアリウムで使われるいくつかの計算を簡単にやってくれるものを作りましたが、いかがだったでしょうか?こんなことは言われなくてもわかっている方もたくさんいらっしゃると思いますが、計算が不得意だったりする方でも安心してアクアリウムを楽しんでいただければと思いまして、お節介ながら作りました。また、計算の確認のためにも利用していただければと思います。他にもこんな計算をするものを作ってほしいというご要望がありましたら、お気軽に掲示板まで書き込んでくださいね。


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