遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。ここに来て、水質を語るようなタイプには見え無いのだが・・・。RogerComは120センチ水槽を抱えたまま、1歩もその場を動こうとしなかった。

ミスターには二度と口を開かないでもらいたい。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。得意万面で水槽立ち上げの話をしだした。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。近所のガキどもを集めてはクラウンローチの魅力を力説している。そういう話だ。JustinAbeloは熱帯魚屋のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

この二枚目は魚の話しかしてこない。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。野郎はチャック全開に気づいている様子もない。Lewisdemはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

脇役でさえ時として水槽にいい台詞を残す。

魚たちが起きだす朝方、前に見たことがある若造が入ってきた。一見して水槽の素人じゃないことが人相で分かる。JasonGreldは何を思ったか一冊のアクア雑誌を取り出し、猫丸（マスター）に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言いながらも目線は猫丸（マスター）のクラウンローチ水槽に釘付けである。

魚たちが起きだす朝方、前に見たことがある学生が入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。RobertLenは120センチ水槽を抱えたまま、1歩もその場を動こうとしなかった。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの学生だ。

魚たちが起きだす朝方、また繝ｦ繝九ヰ繝ｼが水槽をかぶってやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。繝ｦ繝九ヰ繝ｼは水槽周りを警戒するようにこう言い出した。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

魚たちが起きだす朝方、前に見たことがある彼氏が入ってきた。この前アロワナに食べられたと聞いていたが違う人物だったらしい。キューブ水槽をみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言ったStanleyFigueの表情は酷く疲れていた。

魚たちが起きだす朝方、また繝ｦ繝九ヰ繝ｼが水槽をかぶってやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。繝ｦ繝九ヰ繝ｼはカウンターの上にあった”楽しい熱帯魚”を明読し始めた。

今ここに一人の水草マスターが誕生した。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、前に見たことがある御曹司が入ってきた。Josephsahと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。額、首筋、わきの下、水槽のガラスを一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

それはここで言うアクア話では無いと思うのだが・・・。