満腹の魚たちが昼寝をしている頃、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。アクアの世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Faustodupはカウンターの上にあった”楽しい熱帯魚”を明読し始めた。

その時Faustodupはエアーポンプのように震えていた。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、前に見たことがある英雄が入ってきた。腕に熱帯魚の名前が彫ってあるらしい。・・昔の愛魚のだが。猫丸（マスター）の水槽を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう言って小粋なステップで水槽掃除をはじめた。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、この店の常連のMarkovabeがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。断っておくが、この店はこういう熱帯魚マニアの客ばかりじゃない。何を思ったのかマドンナの話しをはじめた。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、見馴れない一人のジェントルマンが店に入ってきた。この前アロワナに食べられたと聞いていたが違う人物だったらしい。タバコをもみ消すと、テーブルにpHメーターを立ててから、もったいぶったようにこう切り出した。

可哀想だが猫丸（マスター）は全然話を聞いていなかった。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、また繝ｦ繝九ヰ繝ｼが水槽をかぶってやってきた。繝ｦ繝九ヰ繝ｼが入ってくるなり店内が静まりかえった。繝ｦ繝九ヰ繝ｼはあふれる涙と水槽の水を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

魚たちが起きだす朝方、この店の常連のMarkovabeがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。一見して水槽の素人じゃないことが人相で分かる。Markovabeはコギャルから聞いたというクラウンローチの話をしだした。

そう言いながらMarkovabeは恍惚の表情を浮かべた。

魚たちが起きだす朝方、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。野郎はチャック全開に気づいている様子もない。bopht619はガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

・・・そして無情にもbopht619の飼育水は漏れていった。

魚たちが起きだす朝方、前に見たことがある若造が入ってきた。アクアの世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Jaclynciqueは何を思ったか一冊のアクア雑誌を取り出し、猫丸（マスター）に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

終始口元を押さえている。口臭と水槽の匂いを気にしているようだ。

魚たちが起きだす朝方、この店の常連のMarkovabeがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。今夜は最悪の気分だ。Markovabeは辺りかまわず罵った。

若い頃は誰でも飼育の過ちを犯すものだ。

魚たちが起きだす朝方、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。この界隈じゃ水槽をいじらせたくない青年ベストテンに入るらしい。猫丸（マスター）にの水槽に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

「クラウンローチが出てこないんだよ！」青年はそう言いたかったに違いない。