大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、何回かこの店で魚の話をしていった男性が入ってきた。JeromeSlifeはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。猫丸（マスター）の胸鰭をつかむと今にも水槽を壊しそうな勢いでこう言った。

読者諸君にここでタネを明かそう。男性はこの時重大な嘘をついていた。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、何回かこの店で魚の話をしていったプリンスが入ってきた。Cedrickzedは終始腰を左右に揺らしている。得意万面で水槽立ち上げの話をしだした。

要は猫丸（マスター）にも水草水槽を薦めているのである。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、割とよく、餌を盗みに来るStephennoiltが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。Stephennoiltは猫丸（マスター）を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

このアクア話のどこが笑える話なのだろうか？

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、割とよく、餌を盗みに来るGilbertwranTが入ってきた。若者の美貌に店内中のお嬢さんが息をのむ。アクア初心者という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

愛を捨てたGilbertwranTの言葉はあまりにも悲しかった。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、割とよく、餌を盗みに来るArthursmiteが入ってきた。ベテランを装ってはいるがあまり魚のことはわかっていなさそうだ・・・。Arthursmiteはあふれる涙と水槽の水を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

Arthursmiteは何故か自分のピグミーグラミーが鳴くことに酷く怯えているようだった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく、餌を盗みに来るStephennoiltが入ってきた。若者の体から漂う高級なバクテリア溶液の香りが店内に異臭を放つ。猫丸（マスター）の胸鰭をつかむと今にも水槽を壊しそうな勢いでこう言った。

店内のアクアリスト全員がStephennoiltを優しい眼差しで見つめていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく、餌を盗みに来るGilbertwranTが入ってきた。愛玩の水温計を片時も離さない。GilbertwranTは一言一言時間をかけてゆっくりと濾過バクテリアについて語り始めた。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。どこにでもいるようなアクアリストだ。VictorAcalsは今の仕事の駆け出しアクアリストを辞めて、熱帯魚屋に転職したいというような話をしてきた。

淑女と熱帯魚の話。このダンディには２種類の話題しかない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく、餌を盗みに来るArthursmiteが入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。Arthursmiteは120センチ水槽を抱えたまま、1歩もその場を動こうとしなかった。

このArthursmiteという彼氏はどうも水槽の裏に何かを隠している・・・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かこの店で魚の話をしていった色男が入ってきた。色男はマダムを探しているらしく、Brenttixはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

猫丸（マスター）が魚を分けてくれることに期待している口ぶりだ。