魚たちが起きだす朝方、この店の常連のBobbydeextがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。野郎はチャック全開に気づいている様子もない。Bobbydeextは120センチ水槽を抱えたまま、1歩もその場を動こうとしなかった。

終始口元を押さえている。口臭と水槽の匂いを気にしているようだ。

魚たちが起きだす朝方、この店の常連のAnthonyRendaがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。若者の体から漂う高級なバクテリア溶液の香りが店内に異臭を放つ。得意万面で水槽立ち上げの話をしだした。

AnthonyRendaは人のアクア話を全く聞こうとしなかった。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、この店の常連のMatthewunilkがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Matthewunilkは猫丸（マスター）を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そしてこの後、驚愕の事実が！

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、この店の常連のBobbydeextがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Bobbydeextはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、この店の常連のPatricktuGがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。PatricktuGは終始腰を左右に揺らしている。一枚の魚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

水質について何を言いたいのかサッパリ分からない。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、この店の常連のMatthewunilkがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。この前アロワナに食べられたと聞いていたが違う人物だったらしい。Matthewunilkは一言一言時間をかけてゆっくりと濾過バクテリアについて語り始めた。

うん？どっかで聞いたようなアクア用語だ・・・・・。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、またRussellMouckが水槽をかぶってやってきた。水槽レイアウト勝負で散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。RussellMouckは何を思ったか一冊のアクア雑誌を取り出し、猫丸（マスター）に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

大分夜も遅くなり、水槽の電気も消えた頃、この店の常連のPatricktuGがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。PatricktuGはつっけんどんな、バンジョーキャットのような態度でこう言った

そう言いながらも好きな魚のアピールを忘れない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のRichardSlinkがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。この前、アクアニュースに載っていた旦那だ。RichardSlinkは何を思ったか一冊のアクア雑誌を取り出し、猫丸（マスター）に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

RichardSlinkの言葉に時間が止まった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またRussellMouckが水槽をかぶってやってきた。愛玩の水温計を片時も離さない。RussellMouckはあふれる涙と水槽の水を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

もはや水槽を直視する事はできないようだ。