満腹の魚たちが昼寝をしている頃、見馴れない一人の男の子が店に入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。猫丸（マスター）にの水槽に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

そう言って水草を持った手をピクピク痙攣させた。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、前に見たことがある優男が入ってきた。愛玩の水温計を片時も離さない。猫丸（マスター）の飼育魚しか話し相手がいないのか、真っ先にこちらへやって来た。

何度も聞いたアクア話だった・・・・。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、また繝ｦ繝九ヰ繝ｼが水槽をかぶってやってきた。この辺りで繝ｦ繝九ヰ繝ｼの水槽管理に関して、いい噂は聞かない・・・。繝ｦ繝九ヰ繝ｼは独り言をブツブツ言いながら水槽の一点を見つめ、テーブルについた。

声はでかいが水槽の中身は無い。

魚たちが起きだす朝方、この店の常連のNormandmusがいつものようにビニール袋を下げて入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともないアクア用品を使う。猫丸（マスター）の胸鰭をつかむと今にも水槽を壊しそうな勢いでこう言った。

思ったほど面白いアクア話ではなかった。

魚たちが起きだす朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。断っておくが、この店はこういう熱帯魚マニアの客ばかりじゃない。Gregunioxは辺りかまわず罵った。

今時こういうアクア用語を使う人間がいるだろうか？

魚たちが起きだす朝方、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Lloydlaunkというふざけた名前の男だ。Lloydlaunkは120センチ水槽を抱えたまま、1歩もその場を動こうとしなかった。

愛されたい。猫丸（マスター）にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

魚たちが起きだす朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。アクアの世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。AndrewKipは120センチ水槽を抱えたまま、1歩もその場を動こうとしなかった。

その時AndrewKipはエアーポンプのように震えていた。

魚たちが起きだす朝方、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。この前アロワナに食べられたと聞いていたが違う人物だったらしい。Michaeljermaは何を思ったか一冊のアクア雑誌を取り出し、猫丸（マスター）に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言って小粋なステップで水槽掃除をはじめた。

魚たちが起きだす朝方、またRubenhonが水槽をかぶってやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Rubenhonは誰から聞いたかわからないアクアな噂話をはじめた。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

魚たちが起きだす朝方、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。ここに来て、水質を語るようなタイプには見え無いのだが・・・。自分の飼育経験が今までどんなに幸福だったかを延々と話し始めた。

可哀想だが猫丸（マスター）は全然話を聞いていなかった。