満腹の魚たちが昼寝をしている頃、見馴れない一人の紳士が店に入ってきた。Clairvokという名前は魚の学名と一緒で覚えるのに一苦労だ。タバコをもみ消すと、テーブルにpHメーターを立ててから、もったいぶったようにこう切り出した。

Clairvokはその曇った瞳でどんなコケを見ていたのだろうか。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、何回かこの店で魚の話をしていった旦那が入ってきた。この前、アクアニュースに載っていた旦那だ。JeromeSlifeは淑女から聞いたというクラウンローチの話をしだした。

JeromeSlifeの話よりJeromeSlifeという名前の方が笑える。

満腹の魚たちが昼寝をしている頃、何回かこの店で魚の話をしていった貴公子が入ってきた。駆け出しアクアリスト仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。猫丸（マスター）の飼育魚しか話し相手がいないのか、真っ先にこちらへやって来た。

一体全体、この水槽はどうなってしまうと言うのか！

魚たちが起きだす朝方、割とよく、餌を盗みに来るStephennoiltが入ってきた。近所のガキどもを集めてはクラウンローチの魅力を力説している。そういう話だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

それでよく今まで生きてこれたものだ。

魚たちが起きだす朝方、割とよく、餌を盗みに来るGilbertwranTが入ってきた。青年の美貌に店内中の女性が息をのむ。GilbertwranTはいかに女性というものが素晴らしいかを主張し始めた。もちろん、魚の次にだが。

眠くなるアクア話だった・・・・。

魚たちが起きだす朝方、割とよく、餌を盗みに来るArthursmiteが入ってきた。最近、ブリーディングの腕に衰えを感じると嘆いているらしい。猫丸（マスター）の飼育魚しか話し相手がいないのか、真っ先にこちらへやって来た。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

魚たちが起きだす朝方、割とよく、餌を盗みに来るStephennoiltが入ってきた。一見して水槽の素人じゃないことが人相で分かる。Stephennoiltは何を思ったか一冊のアクア雑誌を取り出し、猫丸（マスター）に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

このStephennoiltはアクア友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。

魚たちが起きだす朝方、割とよく、餌を盗みに来るGilbertwranTが入ってきた。一見して水槽の素人じゃないことが人相で分かる。アクア初心者という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

周りのアクアリストは誰もGilbertwranTの言葉を聞いていなかった。

魚たちが起きだす朝方、割とよく、餌を盗みに来るArthursmiteが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。Arthursmiteは独り言をブツブツ言いながら水槽の一点を見つめ、テーブルについた。

Arthursmiteを警察に通報するべきか悩むところだ・・・。

魚たちが起きだす朝方、また繝ｦ繝九ヰ繝ｼが水槽をかぶってやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

口を開けば、濾過バクテリアの事しか言わない。