産卵、孵化など
ここでは普通に飼う分にはあまり気にされないデータを集めてみました。このデータを知らなくても飼えますので参考程度に読んでみてください。といっても、一応このページはクラウンローチのこと全てを網羅するのを目的(無理っぽいですが…)にしているので載せます。でも、このデータ、私が取ったわけじゃなくて(繁殖したことがないのでわかりませんし)いろんな本やネット情報の適当な平均値だったりします。だいたい、成魚になるまでの時間って、成魚っていったい何をもって成魚とするのかとか、曖昧ですよね。まあ、とりあえず、こういうデータもありますよということです。 |
成魚になるまでの時間 | 150日 (おそらく自然界での状態です) |
寿命 | ?年 (30年近く生きたという記録もあるみたいです) |
繁殖が可能になるまでの時間 | 200日 (おそらく自然界での状態です) |
産卵数 | 100〜300個 (最大450個という記述も見ました) |
孵化に要する日数 | 3、4日 |
メスの繁殖周期 | 1年 |
このデータを見るに、長く飼える反面、水槽で繁殖させて子孫を残すのは非常に難しいようです。実際のところ、私も繁殖させることはできていません。専用水槽にして18匹ほど飼っていた時期もあったのですが、何が悪いのかなかなかカップリングしてくれませんし、もちろん卵も生みません。ネットを検索してもクラウンローチの繁殖について書かれているページはほとんど無いように思います。海外サイトに多少の記述が見つかります。やはり自然界か、養殖場でしかなかなか増やせないみたいです。 なぜ飼育繁殖ができないのかという疑問がありまして、少し調べてみたところ、水槽飼いでは、充分に成熟するまで大きくなれないことが上げられていました。そのために十分な性の成熟度に達する事ができず、繁殖も行われないということのようです。つまり、大きくなれるように広い場所を用意してやらなければ繁殖は望めないということでしょうね。水族館クラスの設備があると良いみたいですので、個人での水槽内繁殖はやはり難しいようです。 また、寿命に関して?年と書いてありますが、少なくとも5年くらいは普通に生きると思います。また、それ以上生きているローチもたくさん見たことがありますので、うまく飼えばもっと長く居きることは確実だと思います。 |
養殖の場合はホルモン剤の投与とかやってるという話を聞きます。そういうのはなんか不自然(水槽で飼うこと自体不自然ですけどね)なので、いくら繁殖させたいからと言ってやりたくないですね。でも、いつの日にか、自分の水槽でクラウンローチの稚魚を見てみたいですね。個人の水槽でも繁殖させる方法をご存じの方、是非ご連絡ください。 |
■クラウンローチの繁殖事例 クラウンローチの産卵と孵化についての話を海外の方からメールで伺ったので少し紹介します。 水族館での話なのですが、30センチクラスの4匹のクラウンローチを同じ水槽に入れ、水温を数度高めに設定して、2、3週に数回の水換えを定期的に行い、いろいろな餌と高蛋白の小魚などを与えるという状態でクラウンローチをかなり太らせました。その後で大規模な水換えを行い、硝酸塩の濃度を下げたところ、一組のペアが水面付近を泳ぐようになりました。その翌朝、水槽の中のいろいろな場所に卵を見つけることができたそうです。ですが、入っているクラウンローチがそれを食べ始めたので親を隔離し、卵を孵化させたところ、6週間で1インチ(約2.5センチ)に成長したそうです。(英語がよくわからないので訳し間違えてるかもしれませんが、だいたいこんな内容でした)。 これを読むに、やっぱりカップリングや産卵には30センチクラスのクラウンローチが必要なのでしょうかね。うちではいくら頑張っても20センチ弱が限界ですから、それで繁殖を狙うのは難しいかもしれません。何とかいい方法無いのでしょうか? |