我が家のクラウンローチの飼い方
私の飼い方なんてちょっと偉そうなコンテンツなのですが、とりあえず、何かの参考にしていただければと思いまして、書いてみます。もちろんこれが理想的な飼い方などとは申しません。でも、いろいろと試してみて最近良さそうだなと実感できたことについてのポイントです。どうしても飼育の方針が決まらないなど、本当にお困りの方は真似てみるのもよろしいかと思います。という程度のこととして見てくださいね。 |
■濾過について ●物理濾過の強化と生物濾過との分業 生物濾過と物理濾過を完全に分けてしまうのがよいと最近は感じています。また、物理濾過が病気の発生や魚の調子にかなり関与しているのではないかとも思っています。生物濾過がきいているのにどうしても水槽の調子が上がらない場合、物理濾過を強化すると良いのではないかと思います。 今の私の水槽では、外部濾過器の流量がかなり小さく、1分間に1リットル程度です。普通の外部濾過器の5〜20分の1程度しかないですから、ゴミを吸い込む力はとても低いです。ですので、ほとんど生物濾過専門に機能していると思います。そこに濾材を7リットルほど入れていますので、60センチ水槽に対する生物濾過のみの能力としては、それなりにあると思います。 外部濾過器がほとんど物理濾過をしないので、水槽内にちりが舞うような形になっていました。それを解消するために外掛け濾過器を設置しています。こちらには生物濾過を期待せずに、ゴミを濾しとることだけをまかせることにしていますので、濾材はウールのみで、汚れたら水道水で洗っています。 このように濾過を分業するということもメンテナンスの面などでも良いのではないかと思っています。今回は外部濾過器と外掛けの組み合わせでしたが、例えば、上部濾過器(生物濾過)と水中濾過(物理濾過)や、外部濾過器を2台つけて、それぞれに役割を分担するというのもアイデアかなと思います。 最近の水槽は生物濾過を効かせることに大きなウェイトが置かれている場合が多いのですが、物理濾過がうまくいかない場合、クラウンローチの病気の発生率が上がるような気がしています。アンモニア、亜硝酸などが0でも、常にちりが舞っているような水槽では、病気になりやすいように思っています。生物濾過が整っているのはもちろんですが、その上で物理濾過の強化が重要だと思います。 ●底面濾過について 実際にやってみたことがあるのですが、ゴミを底砂に吸い付けるので、掃除をかなり念入りにしなければならず、それでもやはり汚れが内部に残っているようで、病気の発生率が少し高かったような印象があります。私の掃除の仕方が悪いのかもしれませんので、一概に底面濾過がダメだと言うつもりはないですが、掃除の手間なども考えますと、わざわざ底面にする必要があるとは思えませんでした。もちろん、安価で強力な生物濾過を実現できるのが魅力ですが、物理濾過がうまくいかない(ゴミが水槽内に残る)と病気が出やすいのではないかと思っていますので、そのあたりに不安を感じます。底面濾過の上手なメンテナンスができれば、違った結論になるのかも知れませんが、現状の私の力では底面濾過のみでクラウンローチを健康に飼い続けるのはちょっと難しいと思っています。 ●投げ込み濾過について これも以前はこれだけで維持していたこともありますが、少し問題点があります。まずは生物濾過、物理濾過ともに能力がちょっと低めなので、魚の数を減らすようにした方がよいと思われることです。それと砂が細かい場合にはちょっと不利です。濾過器が底砂の上にあるので、ゴミと一緒に吸い込んでしまいますので、メンテナンスがちょっと大変です。それさえクリアできれば特に問題は無いかと思いますが、やはり魚の調子の面では絶好調とは言い難いと思います。できることなら、他の濾過器との併用をお勧めします。 |
■底砂について 底砂に関しては、これもいろいろと変えたのですが、今にして思うと尖っているものでなければなんでも良いという気がしています。それでも、細かい底砂をお勧めしているのは、クラウンローチが底砂に頭を突っ込んで餌を探す仕草を発揮させてあげることがよりよいのではないかと思っているからです。また、水槽内に細かい砂と粗い砂を用意して実験したのですが、細かい砂の方に居る場合が多いように見えたことからもどちらかというと細かい方が好きなのではないかという感じがしています。ただ、病気などの発生率と、底砂の大きさの間に因果関係は感じていません。 あとは楽しみの問題です。砂をエラから吹き出す仕草は見ていておもしろいですから、それを見たいがために細かい砂にしているという部分も大いにあったりします。 |
■照明について これは1日でメリハリがある方が良いようです。また、真っ暗なところからいきなり照明をつけると驚いて暴れることがありますので、特にクラウンローチが大きくなってきた場合には、室内が明るくなってきてからつけるなど、急激に変わることのないようにしてあげると良いと思います。私のように部屋明かりのみで飼うのは極端だと思いますが、いきなり変化させたりしない方が良いと思います。 |
■水槽(水位)について 水槽の広さとクラウンローチの大きさの関係はこちらに書いたので、省略しますが水位についてです。実は水位を半分くらいに低くして飼っていたこともありまして、クラウンローチに関しては、特にそれでも問題は無いようでした。また水槽内の高い位置に隠れ家を用意してもそこで寝ることも確認しましたので、水深が浅くてもクラウンローチを飼うことに関しては問題がないと思います。 |
■水について こういった数値を書いてしまうと、それに合わせなければいけないと考える方がいらっしゃるような気がするのですが、わざわざ合わせる必要はないです。調子が良ければその水がそのクラウンローチに合っていると思いますので、変に水質をいじってしまうのは良くないと思います。 ●水温 最低20度で飼ったことがありますが、特別に問題はないようです。多少エサ食いが悪くなりました。22度くらいまでなら、特にエサに関しても他の調子に関しても変わらないように見えました。通常は24度、夏場などは温度が上がることを見越してはじめから28度に設定しています。35度までは耐えられるみたいですが、ヘロヘロになってしまう個体も居ますし、長く続けたときにどうなるかはわかりません。 これらの水温は一度に大きく変化させると、かなりの確率で病気が出ますので、健康な個体で24時間かけて、5度くらいまでが限度かと思います。特に下げるときには注意が必要です。 ●pH 計ったことがある中で、最高8.0程度でも問題はありませんでした。最低で5.5という事もありましたが、こちらも問題なかったです。通常は、7.5から6.0の間で飼育しています。これもいきなり大きく変化させなければ大丈夫と思います。 ●GH、KH これに関しては計る機会が少ないのでデータとして言えることは特にないです。ただ、それだけにあまり気にしていなくても飼えている感じがします。 |
ざっとポイントだけ挙げてみたのですがいかがでしょうか?あくまでも私の感想という意味合いですので、その通りにしなければいけないわけではなく、何よりもクラウンローチの様子を見ながら調整するのが一番だと思います。 |