あれこれ(2005年分)


■ 研ぎ澄まされるアクア感覚 2005/12/1
 いつのまにか、師走になりましたし、まじめな話が続いたので、今回はちょっと息抜きです。気軽に読んでいただければと思います。
 私は、画面を見つめっぱなしのSEなんて仕事をしているにも関わらず、この歳でもまだ、メガネもコンタクトも無しで運転免許の更新ができたりするので、目(の耐久性?)に関してはかなりいいのかなと勝手に自負していたりするのですが、犬ではないので、鼻は効かないですし、大抵の料理は美味しい!と言いながら食べるので舌も効いていないのでしょうし、デビルマンじゃないので地獄耳でもありません。もちろん、背中に指で文字を書かれたところでそれを当てる事もできません。という感じで、かなり平凡な五感の持ち主だろうと思うのですよね。ところが、私は、アクア用途に関する感覚だけは研ぎ澄まされてきたような気がします(笑)
 ということで、唐突ですが、皆さんも、どのくらいアクア感覚が身についてきたか、測ってみましょう!
 以下の項目に、YESなら1ポイントです。第6感は2ポイント、第7感は、10ポイントです(笑) 合計ポイントが高いほど、あなたのアクア感覚は鋭いです(^^)


5感編
●水を舐めるとpHが分かる。
●水を舐めると塩分濃度が分かる。
●餌を買うとき、おいしそうかどうかで選んでいる。(実際に自分で試食してから買う方は、さらに+1ポイント)
●水に手を入れると、水温が分かる。
●水に手を入れると、導電率が分かる。
●バケツに水を入れて持ち上げると、重さで水量が分かる。
●水の色を見ると硝酸塩濃度が分かる。
●ろ材を見ると、バクテリアの数が分かる。
●水槽を見ただけで、照明に使っている蛍光管の種類が分かる。
●魚を見ただけで機嫌が分かる。
●お店の水槽に誰かの指紋がついているのを良く見つける。(自分のハンカチで思わず拭いてしまう方は、さらに+1ポイント)
●水の匂いを嗅ぐと、アンモニア濃度が分かる。
●匂いだけで水草の種類が分かる。
●水音を聞くと、エアポンプの吐出量が分かる。
●動作音を聞くと、濾過器のメーカー名が分かる。(型番までわかる方は、さらに+1ポイント)
●お店で他のお客さんの話している声がやたらと鮮明に聞こえる。(心の中で突っ込みを入れていたら、さらに+1ポイント)


第6感編
●外にいたのに、突然水槽が気になって帰宅したことがある。
●地震が予知できる。(水槽に影響がある場合のみ)
●水槽の夢を見て、それが正夢になったことがある。
●なんとなく、水槽を増やさないといけないなぁと思うことがある。
●お店を出たときに、いつのまにか魚の入ったビニール袋を下げていたことがある。
●寿司屋さんや、魚屋さんのいけすを見ると、つい食べることを忘れる。(飼い方が悪い!と突っ込んでいたら、さらに+2ポイント)


第7感?編
●テトラミンだけで生きていける。(生まれてからテトラミン以外の食べ物を一度も食べたことがない方は、さらに+10ポイント)
●魚と話ができる。(水草とも話ができる方は、さらに+10ポイント)
●飛び出した魚やエビを空中でキャッチして水槽に戻したことがある。(でも、黒髭危機一髪は下手)

書いていて思ったんですが、黒髭危機一髪ってゲーム、なんだかアクアリストにとってはちょっと笑えない名前ですよね(^^;。本当に黒髭コケが危機一髪の方には、私からポイント1点進呈します(笑)

なんか、感覚とかそういう問題じゃないようなものも混ざっているような気がしますが…(^^; とりあえず、そういう細かいことは気にせずに、せっかく師走ですし?、皆さんのアクア感覚、調べてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、アクア感覚が鋭かったとしても、日常生活に役立つかどうかは不明ですので、あしからず(笑)



■ 水槽維持手法の不思議 2005/11/10
 最近、あれこれ週間というか、あれこれを書きまくっておりますね。なんだか、あれこれを書くスイッチが入っちゃったみたいで、何かと書きたいことが出てきます。しかも1コラムが長いです。なんて、こんな余計なことをダラダラ書いているからどんどん長く、分かりずらくなっていくわけですが…。ということで、見捨てずに、お付き合いいただけるとありがたいです。

 ちょっとディープなアクアサイトを巡っていますと、パーフェクトアクアリウムやバランストアクアリウムなんて言葉を聞くことがあるかもしれませんが、私はその辺りの区別というか、定義を良くわかっていないですし、水槽内に生態系を作るとか、エネルギー交換がどうのとか、そういう話しになると全くついていけないので、それは脇においておきまして、それほど面倒くさくなく、あまり堅苦しくなく維持できた私の水槽のお話をしたいと思います。
 アクアの専門家の皆様がどんな名前をつけて呼んでおられるのか知らないのですが、無換水で(ほぼ)無給餌の水槽を今年の夏の終わりくらいまで、維持しておりました。
 この水槽、どんなものかと言いますと、幅30センチのプラケ(虫かご?)に、底砂を敷き、水作エイト一つと、アナカリス(とアオミドロ(^^;)が大量に入っており、その中にメダカとアカヒレがそれなりの数だけ居るという水槽です。それなりの数というのは、アナカリスとコケが多すぎてよく見えないことと、メダカもアカヒレも累代繁殖しておりまして、何匹居るのか良くわからない(変動している?)ということです。多分、親魚の数にしますと、5匹づつくらいだったかと思います。
 水槽自体は4年ほど維持していましたが、無給仕・無換水になったのは、2年半くらい前からで、それ以来換水はせず、蒸発した分の足し水のみでした。濾過器も完全に詰まっていまして、1秒に1回くらい大きな泡がポコッと出てくるという感じで、濾過をしているというよりも、エアレーションメインだったと思います。また、コケが多いのはこの水槽が窓際にあり、日中は直射日光にさらされているからでして、アナカリスの成長速度の速さは、驚異的でした。また、餌も数ヶ月に一度くらい、フレークを一つまみあげるかどうか、なんて感じでした。魚たちの糞をみると、緑色でしたので、水槽内のコケなどを食べていたのかなと思います。そんな状態でも、メダカやアカヒレは順調に育ち、毎年暖かくなると繁殖してくれていました。
 この水槽、実は狙って作ったわけではありません。というか、もともとかなり状態の悪い水槽でした。はじめは外掛け濾過やヒーターもついており、水換えも普通にやって餌も毎日あげていました。でも、どんなに手を尽くしても、魚たちの調子が今ひとつで、繁殖もあまりしません。また、繁殖しても奇形が多く、すぐに死んでしまうことも…。何が悪いのか、全く理解できずにおりました。
 そんなとき、長期の出張があったんですね。それで帰ってみると、びっくりしました。水槽がコケだらけなんですよ(^^; しかも外掛け濾過器に水が流れていない…。家族に聞いたら、普段は開けないほうの部屋の内窓をずっと(勝手に(^^;)開けていたらしく、直射日光が思いっきり注がれておりまして、そこで発生した大量のコケで、濾過器の吸水口が詰まるという状態になっていました。その水槽を見た瞬間、もうダメだろうなと、半分あきらめたのですが、上から中を覗いてみる(全面コケだらけで見えなかったのです(^^;)とその中では魚たちが非常に調子良さそうに泳いでいるんですよ。急いでガラスを掃除してみてみたら、色艶も良く、しかも、メダカが何匹も抱卵してる…(^^;
 力が抜けましたね。それまでいくら手を尽くしても滅多に繁殖しなかったのに、直射日光の下に放置していた(餌はやってもらっていましたが、水換えなどは無しでした)だけで、これほどとは。もう、太陽さまさまで、インカ帝国の国民になったかのように、太陽に向かって拳を突き上げてしまいましたよ(本当はちょっぴり感謝しただけですけどね(笑)。その後、餌を徐々に少なくしても問題ないこともわかり、最終的にほとんどあげなくなりました。そのまま維持しはじめてからは、よく卵は産むし、暖かいときにはいつも稚魚が泳いでいる感じで、遊びに来た子供にメダカやアカヒレをあげたりして、喜ばれたものです。
 そんな状態になってからの水槽は、pHが6.5〜7程度、水温が最低(冬の)5度くらいで、最高(夏の)34度くらいでした。硝酸塩の試薬がなかったので、測っていないのがちょっと残念ですが、pHから見て、それほど多くはないのではないかと推測していました。
 こんな感じで、難しそうにみえる無換水・無給餌の水槽も、それほど苦労することなく、できることもあるんですね。というか、この水槽には、無換水・無給餌、そして直射日光が一番良い維持方法だったんだなと思います。
 
 私が何を言いたいのかといいますと、ある水槽に対して、その水槽の状況にあった維持方法をとらない限り、それが、例えセオリーと言われる方法だったとしても、良い結果は出ないということです。水槽の状況はいろいろな要素で決まります。中に入っている魚、水草、底砂、濾過、設備、置き場所、水道の水、餌…と、数え始めたらきりがないです。ですから、水槽ごとにそれぞれ違った維持方法が必要なんですよね。今だから思うのですが、メダカなんかがよく繁殖するのは、寒い時期を乗り越えて暖かくなるという、”春が来たセンサー”が働くからなのかな?なんてことも考えてしまいます。ヒーターで加温すると結構卵を産みますが、それよりも凄い勢いなんですよね、春のメダカは。そういうことも含め、水槽に対する維持方法は試行錯誤で掴み取るしかないのだなと実感しています。
 決まった維持方法が先にあるのではなく、その水槽の様子を見ながら、どうやって維持すればいいのかを考えて組み立てていくというのが、あまり大きな失敗をしないためには良いのかなと思いますし、そういうのを探すのが、アクアの醍醐味の一つかなとも思います。その結果、魚たちが輝いて見えるくらい調子が良くなったときの嬉しさはなんともいえないものがありますね。

※ご注意:趣旨は分かっていただけたとは思いますが、別に無換水で無給時の水槽が良いといっているわけではないです。私は、どんな維持方法をとろうとも、魚が元気で長生きしてくれる限り、優劣はないと思っています。手段を追求するのも楽しみのひとつですが、それをやりすぎて、目的を見失わないようにしたいものです。



 ちなみに、私のその水槽、今年の夏の終わりごろに崩壊いたしました。理由は、プラケだったからです。ちょっとしたものをぶつけてしまいましたら、ひびが入りましてね。そこから水漏れしたので、あえなく終了ということになりました(^^; 今は、アカヒレとメダカたちは、プラティなどの居る熱帯魚水槽で元気にしております。


■ 治療アドバイスのジレンマ 2005/11/8
 実は、ちょっと考えていることがありました。メールでの、魚の病気のアドバイスについてです。
 サイトをはじめた当初から、掲示板やブログでのお話のほかに、メールで病気治療のご質問をいただき、かなりたくさんのお返事を書いてきました。それ自体は別に良いのですが、たまに、私の真意がきちんと伝わっていないことがあるんです。後から、私の思ったこととは違う理解をされていることが分かるというケースが何回かありました。そして、最近もそういうことが起こりました。それでも、魚たちが無事で回復した方も居ましたが、残念ながら死んでしまった方もいました。きちんと伝わっていれば死なずにすんだのかもしれないと思うと、なんとも言いがたい気分になりました。
 言い訳なので見苦しいと思われるかもしれませんが、相手の水槽が見えないのに、病気の治療に関してお答えすることは、ものすごく難しいです。例えば、白点病が出ましたっていわれても、状況はさまざまですから、私は、それに「〜という薬を入れてください」とだけのレスを返すことはできないんです。こういうときはこうしましょう、こういう場合はこの方が良いかもしれません、こんなときには、こっちにした方が…といろいろと書かないと納得できないというか、心配になるのです。
 私は、あまり飼育がうまくないので、これまでに何度も魚を病気にしています。そのおかげか、いろいろな病気の状況を見てきました。白点病だけでも、軽症から重症、その水槽から発生したのか、持込みなのか、などいろいろですし、他の病気との併発とか、魚にまだ体力があるのか、ないのか…と、そのたびに同じやり方、同じ薬ではどうにもならないことを経験しました。以前アオさんに「白点の猫」なんて言われたくらい、いろいろとやらかしているんです(^^;。
 また、なるべく薬害が出ないことを一番に考えてレスをしています。一気に治すのではなく、時間がかかってもいいから、リスクが少ない方法から順番に書くことが多いです。それは、相手の水槽が見えないからというのもありますし、初めての方や、あまりお話をしていない方が相手の場合には、その技量や設備が分からない事が多いため、安全なところから書くことが一番良いと思っているからでもあります。
 私も、薬を入れて、あとは特に何もしなくてもあっさり治った経験はあります。でも、逆に薬を入れた瞬間から、薬害でじわじわ弱っていく魚も見たことがあります。そうすると、「この薬を入れればokです」とだけ書いたレスなんて、とても怖くて書けないのです。
 こんな感じですので、いろいろな場合を想定して、なるべく全てに対応できるように、大きなショックがいきなり来ないような方法を考えて、お返事を書くんですね。でも、そうやって考えれば考えるほど、症状の場合分けは多くなり、書けば書くほど、説明が複雑になっていきます(文章が下手と言うのもあるのですが…)。それでもきちんと読んで理解してくださる方がほとんどなのですが、最近、私の思っていたことがうまく伝わらないということがまた起こりました。
 質問した方にすれば、バシッと一言、「この薬使ってください!」って書かれたほうが分かりやすいのではないかとも思います。私もそれだけでいいなら、お返事が一言で終わりますので、ものすごく楽です。
 でも、上で書いたように、私にはどうしてもそういう書き方はできず、でも、書きすぎたことで、相手に理解していただくのが大変になり、本当のところを分かってもらえなかったのではないか?、というジレンマを感じています。

 それで、前から少し思っていたことでもあるのですが、病気治療のご質問をメールでいただいた場合、その病気に関する部分だけを、掲示板やブログに転載してからレスを書こうかと思っています。掲示板やブログなどに書けば、私の不備や説明のしすぎなどがあったとしても、他の皆さんにもコメントをいただけるかもしれないと思ったからです。また、掲示板に書き込まず、見ているだけの方の中にも病気の治療をされる方はいらっしゃると思いますので、そういう方にとっても、具体的な治療情報を掲示板に事例として残していくのは、有意義なのではないかと考えたからです。
 もちろん、病気以外のことは、普通にメールとしてお返事します。また、これまでにたくさんお話をして、私の面倒な文章でも、きちんと読んで理解してくださっているなぁと思える方には、病気のことでも今までどおり、メールのみでお返事するつもりですので、何が何でも掲示板に転載というわけではないです。

 しばらくこの方法を続けてみようと思います。その上で、他になにかもっと良い方法があれば、それを考えてもいいですし、この方法が良くなければ、元に戻しても構わないと思います。ですので、利用される皆さんの方から、何かご意見などありましたら、掲示板にでも書いていただけるとうれしいです。特に、掲示板でお話するのはちょっと気が引けるなぁという方が、病気を放置してしまうことにならないかどうかというのがちょっと気掛かりなところですので、そういう方は、ご意見はメールでくださっても構いませんので、お待ちしております。

 それともう一つ、今回、このように考えるようになった発端はメールでのお話です。ですので、この文章を読んで、以前に私にメールを送ってくださった方の中には、自分かな?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、言いたいことがうまく伝わらなかったことを私が責めているわけではないですので、気になさらないでください。そういうようなことがたまに起こるので、理解の不一致を解消するための前向きな提案だと思っていただければありがたいです。
 また、掲示板やメールなどで、「自分のせいですか?」と質問されても、お答えしないつもりです。どなたなのか?というよりも、今までに何回かこういうことがあったので、今回、このような方法を考えたという意味合いですので、誰が発端になったのか?なんて、どうでも良いことだと思っています。それよりも、これから先、きちんと話が伝わるように、この方法に対するご意見などで、ご協力いただけたら、幸いです。
 とにかく、これまでのことはいいですから、前向きに、良くしていく方向で考えたいって、思っています(^^)


■ 多分、意識しないこと 2005/10/29
 あれこれも、書きたいことがあるときには一気にたくさん出てくるので困りますね。前回から3日しか経っていませんが、新しいあれこれです。前回に引き続いて、直接的な熱帯魚の話ではなく、また、率直なところを書いていますので、ちょっと楽しくないお話かもしれません。読みたい方だけどうぞ、という話題です。

 「コケがはえたんですけど、どんな魚入れたらいいですか?」とか、「底が汚れるので掃除屋さんがほしいのですが…」とか、「貝が増えたんですが、生物兵器は何が?」とか…。
 飼育をはじめて間もない方が良くされる質問だと思います。特に気になさらない方も多いかと思いますが、私はこの手の質問にレスをするのが苦手です。なぜかと言いますと、レスの答えには困らない内容なのですが、感情的に引っ掛かりを感じるからです。
 ここで出てくる魚たちは、コケを食べるためだけの魚、底に落ちたゴミや残飯を食べるためだけの魚、貝を食べるためだけの魚だと言われているように思えてしまうんです。被害妄想かもしれませんが、私の好きな魚たちですから、なんだか、こう、かわいがってもらえずに、使い捨て扱いをされているようで、どうにも嫌なんですよね。もちろん、最初はそういう理由で導入したのに、飼ってみたらそのかわいらしさに取り付かれたというお話は良く聞きますので、きっかけとしては悪くないと思いますし、それだけの魅力のある魚たちだとは信じているのですが、それでも、レスをするときに軽い抵抗感を覚えます。また、自然にレスがきつめになっていたこともあるように感じています。
 ただ、初心者の方は、こういう質問を何気なくされるのですよね。たぶん、そんな魚たちを本気でかわいがっている人の気持ちには思い及ばないのでしょうし、何よりもコケやゴミやスネールがたくさん出ている現状を憂い、何とかしたいという水槽に対する愛情から出ている質問なのだろうと思います。大部分の質問に悪意が無いことは本当に良くわかります。
 また、私も同じような失敗をしたことがあります。昔、ビーシュリンプを飼いたいと思いまして、あるエビ関係のサイトで質問をしたときのことです。そのとき、私は何気なく、「常温でビーシュリンプは飼えますか?」という趣旨の質問をしました。私としては、ビーシュリンプについて調べ始めたばかりでしたので、ミナミと同じように飼えるのだろうか?という純粋な疑問だったのですが、そのサイトではビーシュリンプをきちんと加温してしっかり増やすという、飼い方が主流でしたので、私の質問は「お金をかけずに片手間で飼いたい」という風にとられてしまったようで、雰囲気が悪くなり、意図していないとはいっても、とても申し訳ないことをしたなと反省しました。
 例えば、「大型魚の餌にする金魚はどこで買えますか?」と、大型魚のサイトで質問したら、多分普通にレスがあると思うんですが、金魚を育てているサイトに行って同じ事を書いたら、おそらく相当な反発を受けるか、無視されるような気がします。でも、質問するのが、もしもアクアをはじめたばかりの方だったら、金魚のことは金魚サイトで聞けばいいと思うのも普通の感覚なのかなとも思うのですよね。
 もちろん、中には初めからきちんと雰囲気を察して、質問を選択されている方も数多くいらっしゃいますが、誰にでもできるものではないのかなとも思います。
 結局、何が言いたいのかと言いますと、サイトの雰囲気や、受け入れられる話題というのはそこに入ってみないと分からない面があり、またアクアサイトなら、魚を飼ってみないと、それをかわいがっている飼い主の本当の気持ちは理解できない事が多いということだと思うのです。今回は初心者の方が質問をする内容を引き合いに出しましたが、そういう場合に限らず、同じような場面は、いろいろなところで起こるのだろうなと思うのです。お互いに悪意が無く、一生懸命なのに、結果としては、気まずくなるというのは、掲示板など、文字コミュニケーションの難しいところかなとも思います。

 私はこのことを意識しはじめてから、初心者の方が上記のような質問をされるのも仕方がないのだろうなと思うようになりました。ただ、”仕方がない”とは思いつつも、ついつい、「スネール取るだけがクラウンローチじゃないですよ」とか、「オトシンやコリドラスにもきちんと餌をあげましょう」なんて、おせっかいな一言がついてしまいます(笑)。これが正直な私の気持ちなので、私が言うのも”仕方がない”と思って許していただけたら、そして、そういう魚たちの本当の魅力に気づいていただけたら、本当にうれしいところです。


■ ネットの熱帯魚事情 2005/10/26
 とっても久しぶりのあれこれなので、今回はちょっと趣向を変えて、書いてみようかなと思います。
 私がこのサイトをはじめて、早いもので、もう2年8ヶ月が経ちます。その間にもいろいろと世の熱帯魚サイトにも変化がありまして、その辺りの遷り変わりが面白いなと思ったので、今回はいつものような批評というよりも、歴史?と現状把握といった事など書いてみようかと思います。
 まず、私が”WaterBox”をはじめたころは、ネット上の熱帯魚情報は、ホームページ(ブログではない)が主流でした。そして、ネットの初期からあるような大きな熱帯魚サイトがたくさんの情報を発信し、大きなリンクサイトもいくつかあって、そういうところを中心にホームページ同士がつながっていたように思います。内容も、オールマイティに魚種全般、飼育全般を網羅したサイトや、熱帯魚の中でも人気のある魚種を中心にしたサイトが多かったです。人も自然と大きなサイトに集まり、掲示板では、かなり活発なお話がされていたのを覚えています。今考えるとありえないくらい猛烈な勢いで掲示板が動いていたサイトもありまして、初めて見たときには正直びっくりしましたね(^^;
 そんな中で、HTML作成ソフトなども良いものが出てきたためか、だんだんとホームページ作りの敷居が低くなってきまして、自分でサイトを作る人が増えてきました。そんな世の中の流れに沿うような形で、新しいアクアサイトも増えていったように思います。私も、まさにその中に居たのですよね。今になってやっと分かりました(笑)。
 そういう時期にできてきたサイトは、既存の大きなサイトにリンクしていただいたり、できたてのサイト同士で相互リンクしたりして、少しずつ発展していったような気がします。ただ、いくらホームページ作成が楽になったとは言っても、このときにホームページを作れたのは、魚のことを紹介したいと思っていて、なおかつ、ある程度のホームページ構築の知識があった人に限られていたんですよね。やはりまだ、自由に情報を発信できるという状態ではなかったように思います。
 とはいえ、だんだんと盛り上がってきたのは確かでした。私は、このままずっと行くのかな?と結構期待を持ってみていたのですが、そう簡単には行かなかったようです。
 ある時期から、これまでネットのアクアな世界を引っ張ってきた大きなアクアサイトが相次いで、更新中止や、閉鎖ということが起こりました。閉鎖直前にいろいろと書かれているのも拝見いたしましたが、管理人さんもなかなか手が回らないことが多くなってきていたようです。初期の頃から更新してきて、サイトも大きくなり、来訪者も増えたことで、維持が難しくなっていたのかもしれません。そういうサイトが閉鎖になったのは本当に残念に思いました。また、大きなサイトが小さなサイトをリンクでつないでいたという部分もありまして、閉鎖によって、これからどうなるのかな?とちょっと心配したこともありました。
 ですが、同じくらいの時期から、ブログが世の中に浸透してきました。そのことで、これまでホームページを作るのが難しかった方でも気軽に情報発信できるようになってきました。それが、これまでの構造を変えたように思います。
 これまでは大きなサイトを中心にした、言うなれば”集中型”でつながっていたアクアサイトが、トラックバックなどでブログ同士を気軽につなぐことができるようになったおかげで、それぞれが独立し、対等にリンクしあっている”分散型”になってきたように思います。私がやっている検索サイトの”ねこのさかなさがし”でも、最近は、新規登録されるサイトの多くはブログになりまして、そういう流れなのだなというのが良くわかります。
 また、それに伴って、アップされる情報の内容も変わってきたように思います。気軽に作れるためか、一つのブログで好きな魚だけを取り上げたり、好きなジャンルに凝ったり、範囲は狭くても、より深い情報が蓄積され始めたなと感じます。
 今はまさにブログの全盛期なのかもしれません。たくさんのアクアブログがありまして、いろいろなところでいろいろなお話がされていて、全体的な状況を把握するということ自体が難しい状態になっています。でも、私は誰でもが情報の発信者になれる現状がすごく良いなぁと思っています。やっぱり、皆さんがそれぞれの体験や知識を自由に披露している状態は、それを見るほうとしては意外なもの、面白いものに出会える可能性も高くなるわけで、本当に楽しいものですし、参考になります。
 ただ、サイトが増えたことで、なにか疑問があって調べみても、同じ疑問に対する答えとして、様々なものが見つかるようになりました。情報がたくさんあるというのは、それはそれで良いことだと思いますが、きちんと吟味する目が必要になってくるのかなと思います。そういうことを考えると、大きなサイトの掲示板でたくさんの参加者が疑問について議論している場もやっぱり必要なんだなと思います。今はそういう、ある種の役割分担みたいなものができてきたのかもしれません。
 これから先、ネットのアクアサイトがどんな風に変わっていくのかわかりませんが、いつまでも楽しい場所であって欲しいなと思います。

 ちなみに、こういう経緯と比較して、うちのサイトのことを考えてみたのですが…。世の中の流れに逆らってるなと、ちょっと笑ってしまいました。初期の頃、大きなサイトで、いろいろな魚や水草、飼育スタイルを紹介するのが主流だった時期に、それほど人気があるわけでもない、クラウンローチのみで行こう!ということではじめてみたり、世の中がブログに流れているときに、”ねこのさかなさがし”という、集中型のサイトを作ってみたりと、本当にひねくれているような気がします(笑)。
 でも、楽しみでやっているサイト運営ですから、自分でも楽しめるようにこれからもマイペースでやっていこうと思います。



■ 餌から考える水槽 2005/7/8
 最近、WaterBoxの更新があまり無いので、久しぶりのあれこれになりました。更新履歴などを見ていて思うのですが、初めのころの更新ペースって、驚異的ですね。それだけに、今読み返すとなんだかちょっと書き方が甘いところなどありまして、皆さんに見つからないように、こっそり直したりしています(笑)最近は落ち着いて考えてから更新するようになりましたので、またローチのことなども書いていきたいと思います。気長にお付き合いくださいね。

 餌から考える水槽ということで、今回はちょっと視点を変えて考えてみたいと思います。人間が生活するのに必要なものは”衣食住”なんて言われます。魚は服を着ないので衣は無いわけですが、食べ物と、住環境を整えて飼育するということは同じだと思います。小型魚〜中型魚+水草少々、という感じの水槽での現在の維持方法は、まず住環境ありきというか、水質ありきというのが主流だと思います。とにかく餌は少なめ、水を汚さずに水質悪化を最小限にするように維持するのが良いという流れになっていますよね。それはそれで問題ないんですが、”水質が良い=魚が元気”と一概に言ってしまってよいのかなと思うことがあります。”住”が良くても、”食”が満たされなかったら、良いのかな?なんて思うんですよね。
 少し話し変わりますが、私は前から、餌に関してはちょっと主流の考え方と違うレスを掲示板でしていました。例えば、病気の治療のとき、餌をあげないというのが普通ですが、私は少量の餌をあげながら治療しますし、1週間餌をあげなくても魚は大丈夫、なんて言われますが、それに関しても本当に大丈夫だとは思っていません。1週間、魚に餌をあげなかったら見た目にも痩せますよね。魚が痩せちゃう時点で、それが問題だと思わない方がいるというのが、かなり疑問です。
 餌をあげないことのメリットも、もちろんわかります。餌をあげることで、水質が悪化するくらいなら餌は絞っておいた方が良いという考え方なんですよね。水槽立ち上げやリセットの直後とか、薬浴のあととか、水質が不安定な時期ですと、”食(えさ)”よりも”住(水質)”を優先するというのは正しい判断だと思います。ただ、この判断が別の場面でも同じように語られているのが、ちょっと困るなと思うんですよね。私もコンテンツの中では、餌は少なめにしましょうということを書いていますが、それに関しても、もう少しきちんと条件を書かないといけないかなと、ちょっと反省しているところです。
 私が思うに、水質と餌の関係って逆に考えても良いと思うんです。水質が悪化しない餌の量を見極めることが重要と言われていますが、そうではなくて、魚が問題なく成長できるだけの餌をあげても水質が悪化しない環境を整える、という考え方もあると思うんですね。特に水槽が安定してきたら、そちらに考え方をシフトするべきかなと思っています。特にクラウンローチはじめ、ドジョウたちを見ていると、餌あげないと怒り出しますからね(笑)
 ですので、私は餌にあわせて環境を整えるということも考えたらいいのになと思うんですよ。餌の量を先に決めて、それに見合った濾過を用意する(追加する)とか、水量を確保するとか、そういう事って大事だなと思うんです。”住”ばかりではなく”食”の方も少し目を向けてみては?というお話でした。
 ちなみに、こういうふうに書くと、たくさんあげるのがよいと思われるかもしれませんが、それはちょっと待ってくださいね。それだけの餌をあげても、問題なく支えられる環境を整えないで餌を増やすと、水質が悪化しますから。”食”を中心に考えたとしても、”住”をないがしろにして良いわけではありませんので(^^;

 どのくらい餌をあげたら良いのかと言うのはなかなか難しいですよね。魚種や大きさ、水温などによっても違ってくるので、判断が大変なところです。魚たちにどのくらいお腹がいっぱいなのか一度聞いてみたいところですね(^^)


■ 長生きの秘訣 2005/5/27
 たまにニュースなんかで、長寿村が紹介されるところがあります。平均寿命が高い村でして、そこの生活に学ぶ、なんて言う特集もあったりします。長寿村っておそらく人間の住環境としてはかなり良いのでしょうね。それは認めます。でも、長寿村じゃないところにも長寿の方はたくさんいらっしゃるわけですし、長寿村というのもいくつもあるわけです。ですから、一つの長寿村の生活だけが長寿の秘訣ではないというのは誰にでもわかることですよね。
 ということで、魚のお話。せっかく連れてきた魚ですから、なるべく長く飼っていたいというのは、水槽持ちなら誰でも思うことだと思いますが、そのためのノウハウってとにかくいっぱいあるんですよね。例えばクラウンローチでも、こうすれば長生き!ということを紹介しているサイトはたくさんありまして、それぞれで言っていることが違ったりもします。水流があるほうがいいなんて、私は思いますが、なくても、ものすごく長く飼育している方もいますよね。エアレーションもする方しない方、いますし、濾過は?水槽の大きさは?混泳魚は?…と、とにかくいろいろな飼い方があるのは、ネットを調べればすぐにわかることです。クラウンローチだけでもこんな感じですから、他の魚も含めるとものすごい数の”長生きの秘訣”があるんですね。
 でも、初めて飼育する方などは、その中のどれが本当に長生きの秘訣なのかということを求められているように思います。それは当然ですよね。せっかく連れてきた魚です。愛情をもって育てる以上、それが長生きして欲しい、少しでも良い環境で病気などせずにいて欲しいと願うのは当たり前で、そのために労を惜しまず調べ物をした結果、ものすごい数の方法論が見つかってしまう。というのは、まじめに調べれば調べるほど、陥るジレンマかなと思います。でも、そうなったとき、ちょっとだけ考えてみて欲しいんです。
 上で書きましたように、ある長寿村の生き方だけが長寿の秘訣じゃないんですね。魚でもそれは同じです。やってはいけないことはあります。人間でもそうですよね。空気のないところでは生きられないです。魚なら水の無いところでは生きられません。そういう基本的に生命維持に必要なことがクリアされることは前提ですが、逆にそうなった状態なら、大抵の場合、それなりに人間は生きていけますよね。それと同じように魚も生きてゆけます。
 ですから、魚が最低限生きてゆける環境はなんなのかというのを見つけることがまずは重要なんだろうなとおもいます。その上で、こうすればより良いよ。という方策をまずは一つ施してみればよいと思います。それが、こっちの長寿村の長寿の秘訣なわけでして、それがどうもうまくいかないなぁと思えば、別の長寿村の長寿の秘訣を試してみればいいと思います。
 というように、魚を長生きさせるするにはどうすればいいのですか?という質問の答えはとにかくたくさんあるということを意識すると、飼育も精神的に楽になるのではないかと思います。この精神的なゆとりが大事なんじゃないかなと思うんですよ。それがないと、きっと飼育が嫌になってしまいますよね。そうなると、世話もおろそかになりますから、結果的に魚を長生きさせることはできなくなることが多いと思います。ですから、本当の長生きの秘訣は、自分なりの無理ないスタイルを作って、それをずっと維持することかなと思います。


■ バタフライ 2005/3/21
 本当に久しぶりのあれこれになってしまいましたが、最近、こちらの方の更新が滞っていてなんとも寂しい限りです。でも、ブログ中心になりますが、マイペースで更新して行きたいと思います。
 「蝶はなぜ飛ぶか?」という本が、昔私の家にありまして、私は小学生のときに読んだのですが、さっぱりわかりませんでした(笑) でも、わからないなりにも、その中で印象に残ったことがありまして、それが「蝶の道(だったような…)」というものでした。要するに、蝶は、勝手にひらひら飛んでいるように見えますが、結構勤勉に、毎日同じようなコースを飛ぶものだというような内容だったと思います。古い本なので今でもそのことが正しいと言われているかどうかはわかりませんが、とりあえず、昆虫など、あまり規則的に動いていないように思うものでも、やっぱり普段の動くルートなんかがあって、それに沿って動いているということが、小学生の私には、なんとも不思議な気分でした。
 先日、水槽を見ていると、そんな小学生のときのことを思い出しました。「なんだか、この魚はいつもここにいるよなぁ」とか、「必ず右から出てきて左に入るなぁ」とか、魚の動きも、何か決まったパターンがあるように思います。それは隠れ家の場所や水草の配置などのレイアウトだったり、誰かの縄張りとの位置関係だったり、いろいろな要因で決まる複雑なものだと思いますが、やっぱり規則性が見える気がするんですね。それで、何気なく数えていたのですが、うちのホースフェースローチ、毎朝餌をあげるときに、水槽の右から出てきて左に向かって泳ぐ確率が9割以上なんですよね。ちょっとびっくりしました。右の方に隠れ家があるのでそうなるのでしょうけれども、水槽前面を通って左に行き、背面を通って穴に戻るんです。その逆はなかなか見られないんですよね。かなり不思議です。ホースフェイスローチほど、はっきりしていませんが他のドジョウも結構そういうパターンを持っている傾向が見られまして、面白かったです。ただし、クラウンローチと数種のボティアだけは…。どこからともなくやってきて、餌を食べたらぱっと消える。もしくはそこで寝る(^^; という行動でして、とてもではないですが、動く経路の規則性を観察するのは無理でした。きちんと習慣を持って動くことのできる他の魚よりも、ちょっと馬鹿なのかなと苦笑いしたのでした。
 でも、よくよく考えてみたら、立派な規則性があるんです! それは「食べたら隠れる」もしくは「食べたら寝る」という規則です(笑) これだけは守りますね。以前、他の方のサイトのコラムで、「ヒレをパタパタさせて蝶のように舞う魚」として、紹介されていたクラウンローチですが、別の意味での「蝶の道」を極め、ポリシーを貫いている魚なのだなと思った次第です。といっても、要するに「食っちゃ寝」なのですが…(笑)
 やっぱり、この魚を見ていると飽きないです(^^)


■ 変わるもの、変わらないもの 2005/1/3
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 とうとう2005年になってしまいました。最近日が経つのが早いです(笑)。きっと太陽がちょっとだけ早く動いているんじゃないかなと勝手に思ってみたりする私なのですけれども、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。時のたつのは早いものなんて言うと、正月早々しんみりなお話しになりそうですが、新年最初のあれこれは、とりあえず時間がたつと変わるもののお話を…。
 ”アムロ”と言えば、私の世代(の男性?)は小さい頃に見た某有名ロボットアニメの主人公が思い浮かぶと思うのですが、今の若い方々はきっと歌手の安室奈美恵さんのことを思い浮かべるのでしょうね。と言う感じに同じ言葉(でもないですかね(笑)でも、違う意味になる事ってありますね。また、あなたの目の前にあるコンピュータ、今でこそパソコンなんて呼びますけど、昔はマイコンなんて言ってましたね。最近はユビキタスなんていいまして、パーソナルなコンピュータであることは当然で、身近に何台もコンピュータを置いて(囲まれて?)使う時代になりつつあるようですから、”パソコン”という単語も死語になっていく時がそのうち来るのかもしれませんね。
 こんな風に同じ役目をするものを指しても呼び方が変わったりもします。どちらにしても、後からの使われ方が有名になってしまうとそっちが優先で一般化していくというのは良くある話で、言葉は生き物なんて言いますので、昔の日本語と今の日本語が違うのはある意味当たり前というか、人が言葉を使う以上は、”みんなが使っている”とか、”使いやすい”言葉が残っていくのが自然な気がします。
 熱帯魚の世界でもそれはありますよね。例えばパイロットフィッシュって言葉。昔はバクテリアを増やして立ち上げた水槽に放してその水槽に魚が住めるかどうかを検査するために投入する魚という意味合いがあったようですが、今となっては糞をしてもらったりして立ち上げの主役を張るための魚という意味で使う方が多いように思います(テストフィッシュという言葉もいろいろな意味で使われていますね)。また、KHなんて、実際の化学で使われるKHとは別物みたいですので、これもアクア業界で一般化してしまったから使っている例だと思います。私はどちらが良いのかはわからないですし、話している同士で共通の意味理解ができていれば、英語の意味がどうであれ、それで良いと思うのですが、そういう変化には戸惑うこともしばしばですね。
 また飼育についても変わりますよね。今はろ過バクテリア全盛時代というか、生物ろ過中心の時代ですが、一昔前までは、とにかく水槽を綺麗に洗って、綺麗な水をどんどん入れるというのが主流だったようですね。また、機械式のサーモが電子式に変わり、枠の無い水槽が現れ、流木のあくでさえも、吸着する炉材があったり…。本当に変化が激しいです。このまま行けば、水が無くても飼える水槽設備が登場しそうな気がしますね。
 ただ、いくら魚を取り巻く環境が変わっても、魚や水草自体は昔から変わらないんですね。ネオンテトラは相変わらず綺麗ですし、コリドラスは相変わらず髭面ですし、クラウンローチは相変わらず寝ぼすけです(^^; そんな変わらない魚たちを変わっていく環境の中で飼っている我々ですから、それに合わせて、一番変わる必要があるのはきっと飼育している我々なのでしょうね。そして、魚が変わらないことを変わらず知っていなければならないのも、やっぱり我々なのだなと思います。
 ということで、今年も状況に合わせて徐々に変わっていきながら、ずっと変わらずいてくれる魚たちを可愛がっていきたいと思います。

 では、改めまして、今年も猫丸と、このサイトと、私の魚たちをよろしくお願いします!


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